JEVイベントで分かった、ヒョンデの魅力

筑波サーキットで5月24日に開催されたJEV(一般社団法人 日本電動自動車振興会)主催のEVイベント。僕がヒョンデ アイオニック5Nでタイムアタックに参戦するという情報が事前に流れていたらしく、うれしいことにヒョンデ・オーナーズクラブのメンバーが見学、応援に来てくれた。
バーベキューに誘っていただき、本格的なパエリアをごちそうになりながら、オーナーさんたちからさまざまな話を聞くことができた。
そこで感じたのは、みんなとっても「ヒョンデ・LOVE」だということ。
話を聞くと、以前は日産リーフに乗っていたという人が多かった。
ヒョンデ・オーナー
「リーフはバッテリーの経年変化が大きかったけど、ヒョンデはバッテリー劣化が少なく、長く所有しても性能低下が少ないんですよ」
太田哲也
「リーフは再生バッテリー交換という手もあるけど、コストがかかりますよね」
ヒョンデ・オーナー
「そうなんです。ヒョンデは売った後も、ユーザーのことを考えてくれているんですよ」
所有してから満足感が続くことに価値を感じている

なるほど、作り手の気持ちが見えると、愛着が高まるのも道理だ。
他のメンバーからも、高いバッテリー性能への評価を聞いた。
単純なスペックではなく、所有してから満足感が続くことに価値を感じている。
そこが印象的だった。
そう考えると、昔を思い出す。
昔、ヒョンデがヒュンダイと呼ばれていて、韓国ドラマ『冬のソナタ』の俳優ペ・ヨンジュンがイメージキャラクターだったころ、大型セダンのグレンジャーやソナタを試乗したことがある。
スペックは日本車に負けないし、エアバッグの数は確か8個もあった。
ただ、操縦安定性や走りの質感は今一歩という印象だった。
しかしアイオニック5Nに関しては、サーキットにおけるパフォーマンスだけでなく、公道での走りも格段に向上している。
いつの間にか、すっかり変わったのだ。
目に見える質感だけではなく、走り、制御、そして商品としての完成度まで、一気に積み上げてきた印象だ。
実際に今回アイオニック5Nを走らせてみて、単純に速いだけではなく、サーキットで鍛え込まれてきたことが伝わってきた。
テストドライバーと開発者が真剣に作り込んだ跡が感じられた。
半世紀前のデザインをオマージュ

デザインに関して。
アイオニック5Nのデザインは近未来的で、でもどこか懐かしさも感じる。そこにも過去とのつながりがあった。
1974年のトリノ・モーターショーで発表されたヒョンデ ポニークーペは、ジウジアーロが設立したイタルデザイン初期の代表作のひとつだった。量産には至らなかったが、その思想はブランドの原点になった。
その後、この流れはデロリアン DMC12にも影響を与え、さらに2019年に発表されたヒョンデ45コンセプトへ受け継がれていく。
45という名前も、45年前のポニークーペへのオマージュだという。
そして、その思想を量産EVとして形にしたのがアイオニック5であり、5Nだったらしい。
過去の記憶から未来を作る。
そういう背景を知ると、あの独特なデザインにも納得がいく。
速い。
楽しい。
しかも長く付き合える。
そして背景にストーリーがある。
ヒョンデ・オーナークラブのメンバーは定期的に集まっているそうだ。
彼らが楽しそうにしている理由も、分かった気がした。
今回、僕が持ち帰ったのはタイムだけではなかった。
▽その他のヒョンデ アイオニック5Nの記事も一緒にどうぞ
・アイオニック5 Nはなぜ負けた? 筑波80Rで明暗を分けたハイパフォーマンスEVの走らせ方
・EV最速の鍵は“温度と1周目”|ヒョンデ アイオニック5N筑波アタック徹底分析
・ヒョンデ アイオニック5Nは速いのか? 筑波サーキットで実証されたEVスポーツの実力
・ヒョンデ「アイオニック5N」導入! 650PSのEVはサーキットで通用するのか?
・BYD シールAWD/テスラ モデル3パフォーマンス/ヒョンデ アイオニック 5 N、次世代EVスポーツカー3台を比較試乗! “走る喜び”をEVでも体験できる時代が到来か!?
・ヒョンデ アイオニック 5N:電動ハイパフォーマンスをサーキットで体感する
・ヒョンデ アイオニック 5Nでレースしたい!












