パーティレースでつきつけられた現実

モータースポーツの世界で、若さはどれほど武器になるのか。
10月26日、筑波サーキットで開催された「ロードスター・パーティレース 東日本シリーズ第4戦」と「2025ジャパンツアー第7戦」を観戦して、あらためて現実をつきつけられた。
上位陣は、全員“若い”。20代が最速、次が30代、そして40代と続く。
パーティレースには10〜20年以上走るベテランも多く、筑波のアスファルトの粒子まで知っているはずなのに、それでも20代にやられる。僕自身も20代の頃は、理論など知らず、ただ“感性で走って”速かった。結局、モータースポーツもスポーツ。若い人が有利なのだ。
年齢とともに必要な能力も変わる。20代はフォーミュラのスプリントで反射神経勝負。30代になるとGTの耐久に移り、今度はセッティング能力が問われる。そして若手と言われていた頃から気づけば40年。でもまだ終わりたくない。
若者にサーキットで負けない方法はあるか?

そんなとき公開されたのが、ブラッド・ピット主演の映画『F1』だ。“天才と呼ばれた伝説のF1レーサーが現役復帰する”という物語。まさに同じ状況ではないか。どうやって若いドライバーに勝つのか?その答えを求めて映画を観た。
しかしブラピがやっていたのは、昔ながらの“ボールを投げて掴む”という原始的トレーニング。こっちは文明の利器で勝ちたいのに、ブラピは縄文時代だ。あんなんじゃあ……。参考にならない。現実のサーキットはもっとシビアだ。
以前、フォーミュラEの会場で、F1ドライバーが反射神経トレーニングで使うというゲームを、娘とやってみたことがある。ぼろ負けだった。
「動きがおじいさんみたい」と言われた。ちなみに娘は普通のOLである。F1の“F”の字も知らない。なのに、この結果である。
その後、Amazonで落ちてくるモノをキャッチする玩具や、予測不能に跳ねるボールなど、いろんなグッズを買ってみた。が、すぐに飽きた。
若い頃なら“飽きる前に上手くなる”のに、今は“すぐに飽きる”。それが腹ただしい。若い頃と違い、“努力が長続きしない”という厳然たる事実に気づいてしまった。
若い頃の気持ちに立ち返る

そこで方向転換だ。
若さを物理的に取り戻すのではなく、“若い頃の気持ち”を呼び戻したほうが早いのではないか。思い出すと、若い頃には「何とか這い上がるんだ」「やるっきゃない」という気概があった。いま欠けているのは、それだ!
というわけで、最近ひとつの“儀式”を始めた。サーキットへ向かう車中で、ディープパープルの『ハイウェイスター』を大音量で流すのだ。
「俺のクルマはサイコー」
「俺もサイコー」
こう思い込むと、気持ちが一気に“若返る”。
アグレッシブに、攻撃的に、コーナーを攻めるのだ。アクセル全開だー。
若者には反射神経では勝てないかもしれない。でも、気持ちではまだ負けるつもりはない。
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