サーキットにおけるマツダ ロードスターNR-Aの識別問題

僕はいま、マツダ・ロードスターNR-Aで「ビースポーツ ロードスター・マスターズ」と「ロードスター・パーティレース」に参戦している。
今年から新型のNR-Aを導入し、ボディカラーも以前の地味な塩ビ色から鮮やかなソウルレッドへ。これで個性も出るし、“存在感”も上がるだろう……と期待していた。ところが、その目論見は崩れたのだった。
そもそもサーキットでは、「知らない誰かの一台」なのか、「太田さんのロードスター」なのかで、周囲の対応がまったく違ってくる。これは競技の現場では重要なポイントだ。譲る側も、譲られる側も、どちらが誰なのかを瞬時に理解できた方がスムーズで安全だからだ。
目立つことより重要なこと

ということで、ソウルレッドには期待していたのだが、予選のコースイン待ちで列に並んでいたら、僕のNR-Aだと気づいていない2台が横入り気味にスッと前に入ってきた。しかも、その2台は僕よりペースが遅く、予選では詰まってしまってクリアでアタックできなかった。外装色がソウルレッドだと確かに目立つが、“赤いロードスター仲間”が想像以上に多く、結果、埋没してしまうのだった。
ここで改めて感じたのは、サーキットでは“目立つこと”よりも“識別されること”のほうが重要だということ。
では識別性をどう上げるか。
ラインを入れる案はあるが、ストライプを貼って剥がすときの苦い経験が脳裏をよぎる。細いラインは目立たず、太いラインは剥がすときにベタつく。悩ましい。
そんなとき、戦闘機のマーキングが思い浮かんだ。敵味方の識別が必須だった時代、彼らはマークに強烈なアイデンティティを込めていた。ラインではなく“象徴”で見せるやり方だ。
ひと目でわかるマーキングの導入を検討

「ボンネットにTEZZOのロゴを入れたらどうだろう?」。鳥をイメージしたロゴだから、ポンティアック・ファイヤーバードのような存在感を放てるのでは。ここでひとつ、僕自身の話をすると、不死鳥(フェニックス)をモチーフにしたこのマークは、太田哲也の“アイデンティティ”でもある。レース人生で立ち上がってきた象徴として、このマークには特別な意味がある。
ただし、NR-Aはプライベートで走らせるクルマなので、TEZZOの宣伝をするつもりはない。それでロゴ無しで“鳥だけ”のデザインにしよう。でも、それだと浜崎あゆみのロゴに寄ってしまう懸念もあるな。
いずれにせよ、 「あ、それ太田さんのNR-Aだ」 とひと目で理解してもらうためには、マークの“存在感”が必要だ。サイズはどれくらいが良いのだろうか。小さかったら識別されないし、大きいと一般道で恥ずかしいし。
考えれば考えるほど、わからなくなる。 でも、その迷いすらクルマと過ごす時間の一部だと思えてくる。
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