スバル フォレスターがCOTY2025-2026を獲得した理由とは? 太田哲也が語る“安全思想の再定義”

  • 太田哲也
2026.01.05

太田 哲也による2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー総評

高桑:2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーはスバル フォレスターが獲得しました。選考委員のひとりである太田さんに総評を伺ってもいいですか?

太田:僕もスバル フォレスターを高く評価しました。その最大の理由は「ユーザーの現実に真正面から向き合い、安全とは何かを再定義した姿勢」にあります。今回注目すべき自転車保護エアバッグは、自転車事故においてAピラーに頭部を強打するケースが多いという現実に対し、従来の歩行者保護技術ではカバーしきれなかった領域へ踏み込んだ装備です。

高桑:それは、たしかに踏み込んでいますね。

フォレスターは法規制をクリアするためではなく、本気でユーザーの事故をなくしたい

太田:エアバッグの搭載による重量増や燃費への影響というメーカー側のデメリットを承知しつつ、社会的リスクに手を打ったわけです。これは、多くのドライバーが昨今抱く「加害者になってしまう恐怖」をどう軽減するかという視点からのアプローチであり、他メーカーの「従来型の安全思想」にも刺激になるはずです。

高桑:なるほど、ドライバー側の視点ということだ!

太田:フォレスターは法規制をクリアするためではなく、本気でユーザーの事故をなくしたいと考えています。ユーザーにとって何が本当に大事なのかを、現実の交通環境と向き合いながら判断していることが、細部からも伝わってきます。また、外観や技術の派手さで勝負するクルマではありませんが、素直で追従性のいいハンドリング、直進安定性の高さ、どんな道でも走れる安心感といった基本性能の高さが、走りの信頼性を支えています。結果として、クルマとの対話が自然に行えることも、このモデルの美点です。

「事故をゼロに近づける」という目的への明快な企業姿勢に共感

高桑:運転免許を取得したばかりのビギナーにもオススメできますね。

太田:ユーザーの不安に寄り添い、それでいて愉しさも追求したハンドリングおよびパワー特性や、「事故をゼロに近づける」という目的への明快な企業姿勢こそが、フォレスターに今年もっとも高い評価を与えるべき理由だと考えました。

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