自分の走りを客観的に見てショックを受けた

年齢とともに反射神経が鈍っている。昔の自分を取り戻さなければならない。
それを痛切に感じたのは、マツダ ロードスターNR-Aで走っているところを、仲間が真後ろから追走しながら動画で撮ってくれた映像を確認したことが発端だ。自分の運転が、イメージとまったく違ったのだ。
正直、ショックだった。
コーナーでテールが滑った際に、カウンターを当てるのがいちいち遅い。その分、修正舵も大きくなり、クルマの動きがカクカクしている。
現役の頃は、タイヤが滑っても瞬時に反応し、ステアリングで素早く修正していた。
自分のドライビングスタイルは、割と激しく攻め、意図的にスライドを誘発させることも多いのだが、修正舵が素早いため、挙動自体は滑らかだ。外から見ると、スムーズに走っているように見えていたはずである。
それは、水鳥が水面下では必死に足を動かしている一方で、水面上では優雅に浮かんでいるように見える、あの状態をイメージしていた。
ところが、動画に映っていた自分は違った。
水面下どころか、水面上でも激しく暴れながら走っていたのだ。
自分では「ちゃんと対応しているつもり」だっただけに、現実を突きつけられた気分だった。日常生活ではなかなか気づかないが、後方からの映像は残酷なほど正直である。
反射神経を取り戻さなければならない。
では、何をすればいいのか。
バドミントンのトレーニングに活路を見出す
そこで、バドミントンをしてみることにした。
なぜバドミントンかというと、ロードスターレースに出ている選手が、かつて大学の体育会バドミントン部に在籍していたと聞いたからだ。「それなら一緒にやろう」と声をかけたところ、彼が会社のそばにある横浜市都筑区の区民コートを調べてくれた。
バドミントンをやるのは、中学生の体育の授業でラケットを握って以来である。果たして、元体育会の選手と勝負になるだろうか。
さて、やるとなると装備が必要だ。
僕はカタチから入るタイプなので、事前にスポーツショップでラケットを見に行った。価格はだいたい1〜2万円くらい。
ところがAmazonを見ると、ラケットが2本、シャトルが5〜6個付属して、なんと2500円というセットが売っている。しかもアルミフレームだ。これで十分だろうと思い、購入した。
問題は靴である。
僕は事故の後遺症で右足に障害があり、つま先を持ち上げることができない。走ったりするなら、つま先が落ちないハイカットのシューズが必要になる。
再びスポーツショップに行ったのだが、最近のトレンドなのか、バドミントン用でもバスケットボール用でもハンドボール用でも、競技用シューズにハイカットはほとんど存在しない。
結局選んだのは、かつてバスケットシューズとして大ヒットした、赤いエア・ジョーダンのハイカットだった。
店員さんには「いまどきエア・ジョーダンを競技で使っている人なんていませんよ」と言われたが、かかとがしっかり固定され、つま先も落ちない。これなら問題なさそうだ。
そんなこんなで始まったバドミントンだが、意外とうまくやれた。
もちろんストロークの強さは元バドミントン部には及ばないが、連打についていくことはできる。長年のレース経験が活きているのだと思う。
やってみて、意外な発見もあった。
明らかに、目がよくなるのだ。
最初のうちは、飛んできたシャトルをなんとなく打ち返していただけだったが、プレーを続けているうちに、シャトルとラケットが当たる瞬間まで「見える」ようになってきた。反射神経だけでなく、視覚そのものが研ぎ澄まされた感覚がある。
目のトレーニングとして、これはかなり優秀だ。
さて、ゲームはどうだったか。
さすがに元体育会だけあって技術は上だが、あちらも年齢相当に体力が落ちている。走り回るのは、互いに得意ではない。そこで前衛に入り、素早く打ち返す形での練習に切り替えた。
このやり方であれば、十分勝負になる。もちろん多少の手加減はしてくれていたのだろうが、終わってから「すごく上手だ」と言われ、正直、気分は良かった。
果たして、この効果をサーキットで実感できるか。
次にロードスターに乗るのが、少し楽しみになっている。
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