新型スバル フォレスターは“買い”か? 雨のサーキットでターボモデルとハイブリッドを試す
2025.04.03
人気のSUV、スバル フォレスターがモデルチェンジ
新型スバル フォレスターのプロトタイプ試乗会に参加してきた。場所は千葉の袖ヶ浦フォレストレースウェイ。
あいにくのウェットコンディションだったが、それが逆に幸いして、ドリフト気味に走らせるなど、本来の限界性能を安全な環境で知ることができ、普段の公道試乗会では味わえないフォレスターの本性(動き)も確認できた。
今回は速報として、まずは走行性能と安全性能に焦点を当てた新型スバル フォレスターの試乗インプレッションをお届けする。
ハイブリッドとターボが“並列”で存在する新型フォレスター
スバル フォレスターは、若者やファミリー層からも高い支持を集めてきた人気の国産SUVだ。今回登場した新型フォレスターは、正統派SUVとしての個性をさらに磨き上げるべく、エクステリアデザインと走行性能の両面で大きく進化している。
たとえばスバル・クロストレックでは、ストロングハイブリッドが上級版、マイルドハイブリッドが廉価版という縦のヒエラルキーがあった。だが、新型フォレスターではそうした上下関係ではなく、2.5Lのストロングハイブリッド(最高出力160PS)と、1.8L直噴ターボ(最高出力177PS)のDITエンジンを“並列”で設定。キャラクターの違いを明確に打ち出している。
スポーツドライブ派は「ターボ」モデルが買いだ!
これはパワートレインごとの役割をよりはっきりさせるスバルの新戦略であり、ユーザーはライフスタイルや用途に応じて最適なモデルを選びやすくなっている。たとえば、都市部や郊外での燃費や信号待ちからの発進加速のリニアさを重視するならハイブリッド、ワインディングや高速道路でのスポーティな走りを求めるならターボがふさわしい。
サーキットで実際に試した結果、ターボモデルはコーナリングでも軽快さが際立ち、タイムもハイブリッドを上回る印象だった。軽量な車体との相性も良好で、スポーツ走行派にはまさに“買い”の一台と言える。
グレード構成は4種類をラインナップ
なお、新型スバル フォレスターのグレード構成は、ユーザーの使用目的やライフスタイルに応じて以下のように明確なキャラクター分けがなされている。
・ツーリング:ベーシックで実用的な標準仕様
・X-BREAK(ストロングハイブリッド):アウトドア志向の装備が充実
・アドバンス(ストロングハイブリッド):上質な内装と快適性を重視
・スポーツ(1.8Lターボ):走りの楽しさとドライバビリティを追求
次回は新型フォレスターの安全性や使い勝手について解説する。
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