スバル クロストレック再考! ひと味違うシンメトリカル4WDと進化したアイサイトを検証

2024.10.11

エントリーモデル、いや、技術の宝石箱!

スバルのクロストレックについて、エントリーモデルという言葉に惑わされないでほしい。このクロスオーバーSUVには、スバルの誇るアイサイト、シンメトリカルAWD、そしてe-BOXERといった最新技術が詰め込まれている。

他メーカーなら高級車にしか搭載されないような装備が、クロストレックには惜しみなく提供されているのだ。スバルが目指す「全ユーザーに先進の安全技術を」という哲学が、このモデルに反映されていると言っても過言ではない。

シンメトリカルAWDの驚異

スバルのシンメトリカルAWDは、他メーカーが多く採用する電子制御4WDとは一味違う。電制4WDは「滑ったら助けるよ」タイプだが、シンメトリカルAWDは「滑る前から助けます」という感じ。最適なトラクションを先回りして提供する。

普通の走行シーンでは、「タイヤが滑ってから作動する4WDでも十分じゃない?」と思う人もいるかもしれない。十分かどうかの判断は個人差があるだろうが、この機能は滑りやすい路面など外部環境が悪化すればするほど「頼りになる」と感じる。

またシステムは左右対称に配置され、低重心と優れた重量バランスを実現する。

交通事故死ゼロ!? スバルの本気〜アイサイト進化!「3つの目」で死角もカバー

また、スバルは2030年までに交通事故死ゼロを目指している。その一環として進化したアイサイトは、広角ステレオカメラと超広角単眼カメラを搭載し、横方向もカバー。これにより、電動キックボードなどの突然の飛び出しにも対応できる可能性がある。

この技術を持つスバルのクルマは、単なるドライブの楽しさ以上に、安全面での信頼性も高い。アイサイト、シンメトリカルAWDの組み合わせは、まさに信頼と安全の象徴。スバルはこれらの技術を通じて、ユーザーに安心と快適を提供し続けている。

昨今、特に都内では「モンスター化した自転車や電動キックボードが目立つようになってきた。こちらが安全運転をしているつもりでも、彼らは死角から飛び出してくる。そうなるといくらイタリア車のような楽しいクルマに乗っていても、事故ってしまったら楽しくないよな。スバル車に乗り換えようかな〜」と思うようになった。

クロストレックはサイズ感が絶妙

クロストレックは、まさに「ちょうどいい」サイズ感と言える。このサイズ感は自分の愛車としたとき、都内を中心とした使用目的にちょうど良さそう。

大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい具合のクロスオーバーSUVだと感じている。

〇スペック
スバル クロストレック Limited
●全長×全幅×全高:4,480mm×1,800mm×1,575mm
●ホイールベース:2,670mm
●車両重量:1,560kg
●エンジン:水平対向4気筒DOHC16バルブデュアルAVCS直噴
●排気量:1,995cc
●最高出力:107kW/6,000rpm
●最大トルク:188N・m/4,000rpm 
●トランスミッション:リニアトロニック
●使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
●タンク容量:48L
●サスペンション:前/ストラット式独立懸架
           後/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
●ブレーキ:前後/ベンチレーテッドディスク
●モーター型式・種類:MA1・交流同期電動機
●最高出力:10kW
●最大トルク:65N・m
●動力用主電池種類:リチウムイオン電池

〇プライス
スバル クロストレック Limited    ¥3,234,000~(FWD)/¥3,448,500〜(AWD)

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