時代の先取り感があふれる スバル レヴォーグ レイバック

2023.10.29

 去る8月30~31日に佐渡でスバル・レヴォーグ レイバックの試乗会があった。昔は箱根などで試乗会が開催されていたが、交通量が多くて対向車との事故のリスクもあり、安全面を考慮すると公道での試乗会実施が難しくなってきている。

サーキットで試乗会を開催すればいいのでは?と思うかもしれないが、レーシングコースだと限界特性を知ることができて良い反面、日常使いでの乗り心地やナビの使い勝手のよさなどが分からない。

レヴォーグ レイバックはまだナンバーが付いていなかったこともあり、佐渡の山道を閉鎖して、そこを往復するメニューでの試乗会だった。一般道を貸し切りにしたクローズドコースなので、対向車が来ることもなく、これはありがたかった。

その車名からも分かるように、レヴォーグ レイバックはレヴォーグのSUV(クロスオーバー)版と言える。成り立ちはクロストレックと似ているが、クロストレックはアウトドア志向、レイバックは都会志向という立ち位置となる。

排気量1.8リッターの直噴ターボエンジンを搭載しているレヴォーグ レイバックの動力性能は必要十分で、遮音性が高いこともあり、標準装備のハーマンカードンサウンドシステムを楽しむことができる。

インテリアも上質、何よりも僕が良いと思ったのは、今回からアイサイトに広角単眼カメラが追加され、横断自転車などに対する衝突回避性能の向上が見られたことだ。佐渡ではほとんど自転車と遭遇しなかったが、都会では縦横無尽に走る暴走?自転車や死角から突然現れる電動キックボードとの接触を回避するのに有効となること間違いない。

マルチビューモニタシステムには3Dビューもあった。これらの安全装置等に触れてみて、スバルが「安全」に対してセールスツールとしてではなく、本当に事故を減らしたいと考えていることをあらため感じた。

あくまでも事故を回避するのは、現段階ではクルマではなく、人の役割だと僕は思っている。そこを錯覚させて安全への意識を低下させてしまうような完全自動装置的デバイスはよくないと考えている。
今回の試乗会で、スバルの安全に対する考え方は、各種運転支援システムはあくまでもドライバーのサポートとして存在し、ドライバーと協調して事故を回避・軽減すると考えているというスタンスだと理解した。

僕自身、昔は、クルマに求めるものは乗り心地や操安性、あるいは心地よいエンジンサウンドやわくわくする運転特性だったりしたが、最近は安全が一番と思うようになったのだった。

〇スペック
スバル レヴォーグ レイバック Limited EX

●全長×全幅×全高:4,770mm×1,820mm×1,570mm
●ホイールベース:2,670mm
●車両重量:-,—kg
●エンジン:水平対向4気筒DOHC16バルブデュアルAVCS直噴ターボ“DIT”
●排気量:1,795cc
●最高出力:130kW/5,200-5,600rpm
●最大トルク:300N・m/1,600-3,600rpm 
●トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付)前進無段後退1速
●使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
●タンク容量:63L
●サスペンション:前/ストラット式独立懸架
       後/ダブルウィッシュボーン式独立懸架
●ブレーキ:前後/ベンチレーテッドディスク

〇プライス
スバル レヴォーグ レイバック Limited EX    ¥3,993,000

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