最高速度225km/h! アバルト595コンペティツィオーネの世界で見えたものは? イトウさんのシーズン開幕
2025.03.28
2025シーズンのアバルトチャレンジ開幕2戦目に出走
コンパクトボディに激辛なパワフルエンジンを搭載し、世界中のストリートからサーキットまで暴れまわるアバルト595 コンペティツィオーネ。
ここ日本も例外ではなく、アルファロメオやアバルト各モデルでのサーキットドライブをサポートする「アルファロメオ&アバルト チャレンジ」が開催されている。
2025年シーズンは筑波サーキット開催を皮切りにスタートしたが、イトウさんは第二戦の富士スピードウェイから参戦。今シーズン初の出走はイトウさん自身にとっては5ヶ月ぶりのドライブになった。
自己ベスト更新にチャレンジ
昨シーズン同様、レースカテゴリーのアバルトチャレンジに参加するイトウさんは、2018年式のアバルト595コンペティツィオーネで出走。奇しくも昨年にMiToからアバルト595コンペティツィオーネに乗り換えたチームメイトの磯崎さんも同年式で、カスタム内容もほぼ一緒となる。
イトウさんの目標はベストタイムの更新で、レースの順位はさほど重視しないということだ。イトウさん曰く「今日はコンパクトに正確に。ブレーキは早めにして慌てず、クリップポイントを意識して自分の狙ったポイントをトレースできるようにしたいと思います」とレース前に語る。
太田校長にレクチャーを受けながら試行錯誤
マシンのセッティングは前回から変えずに挑んだプラクティスのタイムは、2分12秒台。これまでのベストタイムは2分09秒台なので、まだまだ攻めたてる猶予はありそうだ。
走行ラインは太田校長をトレースするように意識し、プラクティス後と予選後に太田校長にレクチャーを受けながら本戦に臨む。
2月の富士スピードウェイは身を切るような寒さだが、アルファロメオチャレンジやアバルトチャレンジに参戦しているドライバーは皆、走行するたびに汗ばむほど身も心も季節を先取りしたかのように熱くなっているのがわかる。まさにサーキットランはモータースポーツだ。
いざ本戦・・・スピンしてしまったが
迎えた本戦。「プラクティスのラインを試そうとしたらスピンしちゃいました」とイトウさん。
それでも果敢に攻め、最終的には全走車に追いつくなど盛り返す。最高速度は211km/hまで伸ばし、ラップタイムのベストは、2分9秒台ながら0.3秒及ばなかったが大健闘といえる走りを見せてくれた。
「スピンして追い詰められましたが、却って冷静になれました。スピン後の2周目が今日のベストタイムだったのも、そのおかげかもしれません」
ベストタイム更新は自走以降にお預けとなったが、シーズンはまだ始まったばかり。今後の参戦が楽しみだ。
太田校長と磯崎さんはタイムアタッククラスへ
太田校長はアバルト124スパイダー、磯崎さんはアバルト595コンペティツィオーネでタイムアタッククラスに出走。磯崎さんは595に乗り換えたばかりで「595に慣れたら、またレースカテゴリーに復帰しようと思います」と語る。
そうなるとチームメイトのイトウさんと同じ車種で切磋琢磨するカタチになるが、「イトウさんはレース経験も豊富な先輩なので、追いつけるように努力していきたいですね」とか。
磯崎さんは前回のおさらいをしながらタイムを削っていく作戦で、Aコーナーで無理をせず100Rで踏んでいいく、2ラップをタイヤの温めに専念してその後2〜3ラップでアタックをするなど、全ラップを全力で走るのではなく、力を抜きながら枠をいっぱいに使って走ることで、今回も自己ベストの更新に成功していた。
2025年シーズンもチャレンジ!
ついにチームKeep On Racingの2025年シーズンはスタートした。
ドライビングスキルの向上はもちろん、各参戦車のセッティングやカスタムもまだまだ煮詰めていくことができるだろう。
今シーズンの動向も逐一追って報告していきたい。