久しぶりのパーティレースは悔いが残る4位でフィニッシュ【マツダ ロードスター NR-A】

2025.09.26

生涯2度目のパーティレース参戦

筑波サーキットで開催されたマツダ ロードスター NR-AワンメイクによるJAF公認レース「ロードスター・パーティレースクラブマン東日本シリーズの第2戦」に参戦してきた。

自分自身の中では、「ビースポーツ ロードスター・マスターズ」の選手だと思っていることもあり、パーティレースへの出走は毎回ではなく、昨年以来で通算2回目となる。

マスターズと違ってパーティレースはJAF戦で、さまざまなことが厳しく管理される。朝の受付、車検、装備品チェック、ミーティング、給油などがタイトなタイムスケジュール内に組み込まれていて、走る以外のことの荷が重い。正直シンドイが、次戦のマスターズが12月5日開催でしばらく間が空いてしまうことも、パーティレースに参戦することにした理由のひとつだ。

サポート体制のありがたみ

今回も筑波サーキットで、「上田チーム」のロードスター仲間と合流した。しかし彼らもパーティレースにエントリーしているため、僕のフルサポートは望めないので、今回はロードスター仲間から紹介された、以前にパーティレースに参戦していたKくんに専属でサポートしてもらうことにした。

とはいえ、案の定、クルマも新しくなったので準備は大変で、主催者指定のゼッケンやステッカーを貼る作業を選手仲間が貼りにきてくれたりして、みんな本当に親切にしてもらった。ちなみに、ボンネットやサイドのゼッケンは、ロードスター仲間の登坂氏が前日に貼ってくれた。

灼熱のサーキット、試練の時間

夏休み時期のレースなので、物凄く暑く、サーキットということもあって気温36℃の中にずっといることになった。

そのような状況の中で、休む暇なくミーティングなどがあるので本当に疲れた。サポートや仲間の手伝いがなかったら、絶対に無理だったと思う。心底ゾッとする。

予選での失敗はありがちな心理的トラップ

前回のパーティレースも忙しくて運転に集中できなかったが、なんとか予選で2位のタイムだった。しかし、ピットレーンの速度違反でピットからの最後尾スタートになってしまい、いいリザルトを残せなかった。今回こそは慎重に行こうと思っていたが、別のミスを犯した。

予選7位に沈んだ要因は心理面だ。実はレース前日のロードスター仲間やライバルたちから、「今回はポールポジションですね!」と言われ、本人もすっかりその気になってしまった。

ミスすることなく、そつなく走ればポールポジションは大丈夫だろうと思っていたが、そんなことはなかった。みんな、僕以上に速かった。アグレッシブに走ることなく、全体的にまとめようと思って走ったら、予選7位というリザルトだったわけである。俗にいう「置きに行ってしまった」わけだ。

昔と違って今は、自身のラップタイムは走行中にリアルタイムで見ることができるので、前日の練習走行時よりは好タイムであることが分かっていた。しかし、予選は気温と路面温度が低い朝に実施されるので、もっと速く走っておくべきだった。

また、夏場の予選はタイヤのライフの関係で1周目で決めておかないといけないので、失敗しない走りをしてしまったことも敗因のひとつとなった。

冬場のレースであれば2周目、3周目にリカバーできるが、夏場はそうはいかないので「ハーフスピンしたりコースアウトしたら一発でアウトだな」という想いからアグレッシブな走りをしなかった。

なんのために僕はパーティレースにエントリーしたのか? それは人生に挑戦する気持ちを持ち続けるためである。なのに、まったく実践できなかったことがもどかしい。失敗しない走りをしてしまっては、レースに参加する意味がない。

決勝は4位、でも……

7位のポジションからスタートした決勝レースは、4位で終えることができた。3台抜いたが、トップ3には追いつかなかったので、半分満足、半分不本意といった感じだ。

スタート時にホイールスピンしたが、前のクルマも同じようにホイールスピンしていた。1コーナーに3台横並びで進入したり、コーナリング中に前に入られたり、スタート直後は大混乱となったが、1コーナーや最終コーナーなどで着実に一台ずつ抜き、順位を4位まで上げることができた。

しかしレースの中盤からタイムアップできず、体力的に明らかにバテてきたが、最後まで他車とぶつかることなく走り終えたので、その点は良かった。

レース後にクタクタでクルマから降りられず、車検員の人が氷を持ってきてくれるなど、みんなのやさしさに触れたレースでもあった。

レギュレーションの厳しさと準備の工夫

パーティレースは、指定タイヤであるブリヂストン ポテンザ アドレナリン RE004の溝が予選開始前に4mm以上、レース終了後も1.6mm以上あることがレギュレーションで定めている。アドレナリン RE004は新品状態だとグリップが低く、好タイムが出ないといわれており、ちょうどいい塩梅にする作業が大変だった。

さらに、クルマ、装備品をすべて着用したドライバーの合計重量がND5RCで1085kg、ND5REで1090kgを下回ってはいけないという最低重量に関するレギュレーションもあり、走行後も適応される規則なのでガソリンを入れる量などもレース前に計算しておかないといけない。なかなかの難しさだ。

今後の抱負と課題

そんなこんなで走ること以外に気を遣うので大変なのだが、また次回もパーティレースに出てみようかなと思っている。もう守らずに、予選からアグレッシブにいくことができるかを試したい。

クルマは、もう少しやることがあるので、そこを調整することになる。具体的には助手席もバケットシートにして軽量化したり、サーモスタットを夏用に交換したり、リアにスポイラーを付けたり、アクセルぺダルを右足に障害がある自分用としてさらに加工し、もっと踏みやすいようにしたいと思っている。

年々、歳を取るので自分自身のパフォーマンスは落ちているが、前回が最後尾スタート、今回が7位からのスタートだったので、次回はポールポジションからスタートしたい。

まだ新しいND5REに乗り慣れていないからなのかもしれないが、旧モデルであるND5RCで走っていたときのほうが速かった。新ND5REはスタビリティ重視のセッティングで制御が入ってアンダーステア気味なので、アライメントを変えたり、いろいろやっているが旧ND5RCのタイムを上回っていない。

旧ND5RCはデフのレスポンスがよく、僕のようにガツンと効かせてパワーをかけ、パワードリフトしながらコーナーを駆け抜けていくような走りにマッチしていた。

新ND5REに合ったドライビングスタイルに変更するか、自分のスタイルを貫いて新ND5REを旧ND5RCのような味つけにしていくか、悩ましいところだ。

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