大阪万博で出会える近未来の乗り物たち【第4回】AIとロボットが街を走る — ガイド・配送・警備の自律移動革命
2025.04.22

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AIとロボットが支える移動とサービスの新時代
大阪・関西万博のもう一つの見どころは、AIやロボティクスと融合した「インテリジェント・モビリティ」です。単なる移動手段ではなく、サービスやコミュニケーション機能も担う次世代の“知能を持つ乗り物”たちが会場で稼働しています。
1. 自律型ナビゲーションロボット「AIスーツケース」
日本科学未来館と企業が共同開発した「AIスーツケース」は、視覚障害者をナビゲートする自律型ロボットです。万博会場内で実証実験が行われており、来場者は実際に体験することができます。このロボットは、ロボット&モビリティステーション周辺を巡るショート・ツアー(約20分)とロング・ツアー(約50分)の2種類のコースを提供しています。
2. 自動配送ロボット「Cartken Model C」
Uber Eats Japan合同会社が提供する自動配送ロボット「Cartken Model C」は、万博会場内でドリンクのデリバリーサービスを実施しています。このロボットは、ロボット&モビリティステーションを拠点に、来場者に飲料を届ける実証実験を行っています。
3. 自律移動型警備ロボット「SQ-2」
SEQSENSE株式会社が開発した自律移動型警備ロボット「SQ-2」は、JR西日本の新大阪駅やJR難波駅で運用されています。このロボットは、駅構内の警備体制強化のために導入され、万博に向けたセキュリティ対策の一環として活躍しています。
人とAIの共存がつくる“スマートモビリティ社会”
このように、AIやロボティクス技術が組み合わされたモビリティは、もはや「乗るだけ」の道具ではありません。万博会場では、人間と協調しながら「移動×情報×安全×サービス」を提供する存在として、未来の都市生活に不可欠な要素としての地位を築きつつあります。
※展示内容に関する最新情報は公式サイトなどをご確認ください。
次回は最終回として、万博後の社会実装を見据えた「これらの技術が実際の生活にどう浸透していくのか」、未来の都市交通やライフスタイルに与えるインパクトについて、まとめてご紹介します。引き続きご期待ください。
特集記事 大阪万博で出会える近未来の乗り物たち 一覧
第1回:空飛ぶクルマがやってきた!— eVTOLの現在地と未来
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第2回:水素で動く船と自動運転EVバス — 陸と海を変えるエコ・モビリティ
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第3回:パーソナルモビリティの進化 — 移動を「選べる」社会へ
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第4回:AIとロボットが街を走る — ガイド・配送・警備の自律移動革命
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第5回:万博のその先へ — 社会実装と未来都市のビジョン
近未来モビリティは社会にどう浸透していくのか?都市交通・福祉・物流の未来を占う総まとめ。
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