
画像引用:https://www.daihatsu.com/jp/news/2025/20250326-1.html
パーソナルモビリティとは?
パーソナルモビリティとは、「個人のための移動支援デバイス」の総称で、近年では電動車椅子、立ち乗り型モビリティ、電動キックボードなどが含まれます。万博ではこれらを「歩くことの拡張」として捉え、誰でも自由に、快適に移動できる社会の実現を目指しています。
実際に体験できるパーソナルモビリティ:未来の「個人移動」のかたち
大阪・関西万博では、来場者が実際に体験・利用できるパーソナルモビリティが複数導入されています。ここでは、会場内で確認された主要なモビリティをご紹介します。
1. ダイハツ提供の電動カート(150台)
ダイハツ工業は、来場者の移動支援として150台の電動カートを提供しています。これらのカートは、会場内の移動手段として活用され、特に高齢者や身体の不自由な方々の移動をサポートしています。
2. Hondaのハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」
Hondaは、座ったまま体重移動だけで操作可能なハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」の新型を万博で初公開しました。このモビリティは、会場内の「ロボットエクスペリエンス」エリアで展示されており、来場者は試乗体験も可能です。
3. 川崎重工の四足歩行型オフロードモビリティ「CORLEO(コルレオ)」
川崎重工は、四足歩行型のオフロードパーソナルモビリティ「CORLEO」を展示しています。このモビリティは、水素を燃料とし、山岳地帯や不整地での移動を想定した設計が特徴です。会場内の「未来の都市」パビリオンで展示されており、来場者はその先進的なデザインと技術を間近で見ることができます。
モビリティの多様性が拓く未来
かつては「歩けない人をサポートする手段」として見られていたパーソナルモビリティは、今や「誰もが自由に移動できる社会を構成するインフラ」へと進化しています。万博を訪れた多くの人が、自身の足で移動することの価値と、その可能性を再認識する場となっているのです。
これらのパーソナルモビリティは、実際に会場内で展示・運用されており、来場者が直接体験できる貴重な機会となっています。
※展示に関する最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
次回は、さらに先を行く「AI×モビリティ」、すなわちロボットやAIによる移動支援、配送・警備・ガイドロボットの最前線を特集します。どうぞご期待ください。
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