コード61 バードケージが降臨!

2025.05.09

毎週日曜日に都内某所にて開催されている朝活には、日本に一台しか存在しないような大変貴重なクルマが平然とやってきます。

今年はイギリスから日本に期間限定で持ち込まれた黒いフェラーリ250GTOの参加が話題となっており、水色号(1974年式アルファロメオGT1600ジュニア)でお邪魔しているワタクシはまだ遭遇していませんが、いつの日にか会えることを楽しみにしています。

去る5月4日には、日本を代表するインダストリアル・デザイナーのひとりである奥山清行さんが率いるケン オクヤマ カーズが手がけたワンオフ・モデルのコード61 バードケージが登場。ギャラリーを驚かせました。

ケン オクヤマ カーズは、2007年からオリジナルのハンドメイド・スポーツカーの開発を行っていて、日本で唯一の公道用スポーツカーのみを少量生産&販売し続けているカロッツェリアです。

コード61 バードケージは、奥山さんがピニンファリーナに在籍時にマセラティとのコラボレーションで手がけたバードケージ 75th(2005年発表)の進化形といえるクルマです。スポーツマインドと未来的なテイストを盛り込んだ提案であったバードケージ 75thは、1959年のル・マンに参戦したティーポ61をオマージュしてデザインされたバルケッタ・スタイルでした。

奥山さんは、コード61 バードケージにおいてはティーポ61の基本コンセプトに立ち返り、トランスアクスル式のFRレイアウトを採用。バードケージ(鳥かご)の由来である繊細なスチールパイプフレームを基本構造&デザインテーマとして活かし、最先端のCFRPボディパネルを組み合わせて現代のスペックに合わせた高剛性と軽量化を実現しました。

せっかく撮影したのにピンボケで使えませんでしたが、キャビンは、これまでのケン オクヤマ モデルの特徴でもあるドライバー側とパッセンジャー側が独立したレイアウトのツイン・コクピットをさらに進化させたものです。よく見たら、左右対称に分割されたダッシュボードと、独立した格納式ウインドシールドを装備していました。

コード61 バードケージのベース車両や詳細なスペックは公表されていませんが、ケン オクヤマ カーズの山形ファクトリーでハンドメイドされ、限定数が顧客へと販売されたそうです。朝活の現場では、ギャラリーがベース車両はフェラーリ550マラネロではないか?とウワサしていたので、機会があったら奥山さんに伺ってみたいものです。