三菱 トライトンが日本 カー・オブ・ザ・イヤーのデザイン賞を受賞! でも本当にそれでよいのか?
2025.01.03
2024-2025 日本 カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストモデル「三菱 トライトン」
2024-2025 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーのデザイン賞に選出されたのは、なんと三菱 トライトン! 昨年の軽自動車「デリカミニ」に続き、三菱が再び栄冠を手にした。
ピックアップトラックでの受賞という点に驚きつつ、トライトンの魅力や受賞理由を掘り下げてみたい。
デザイン賞、トライトンでいいのかな?
正直、僕が発表の場で、トライトンがデザイン賞に決定した瞬間は、「本当に?」と「やっぱり」の気持ちが入り混じっていた。
トライトンは確かにカッコイイ、それは認める。正直、購入意欲もそそられる。でもそれは、デザインも意識したピックアップトラックが新鮮だから。そもそもプロポーションは昔から大きく変わらないカテゴリーだ。
その分、新しさや個性を打ち出すには細部のデザインで勝負するしかない。そういう意味で、トライトンが受賞した背景には相当な工夫と技術が詰まっている。
トライトンのデザインが評価された理由
トライトンのデザインの肝となるのは、三菱のデザイン言語「ダイナミックシールド」。このフロントフェイスは、頑丈なフォルムを強調しながらも、無骨になりすぎない絶妙なバランスを実現している。
ピックアップトラックとしてのタフさを失わず、むしろ「頼れる相棒」的な雰囲気を醸し出しているのがポイントだ。
さらに、三菱が得意とする左右差を生む独自の4WDシステムを採用し、機能面でも充実が図られた。
「外観だけじゃなく、中身も伴っているぞ」と言いたげな姿勢も、今回の受賞理由につながったと思う。
僕がフェラーリ プロサングエに投票した理由
ちなみに、僕はフェラーリ プロサングエに一票を投じた。
理由はシンプルで、スポーツカーのDNAを守りつつSUVの実用性を融合し、新たな造形美を生み出していたから。フェラーリらしい独創性が光るデザインに、思わず「これぞデザイン革命」と心が動かされた。
一方、トライトンの受賞を知ったときは、「確かにカッコイイけど、一番か?」と少し首を傾げた。でも、それは僕がピックアップトラックというカテゴリーに抱く「あくまでも商用車」という固定観念のせいかもしれない。
トライトンはカテゴリー的には商用車だが、これを愛車にするユーザーもいるだろうし、デザイン賞受賞で、そうしたユーザーが増えることだろう。
太田哲也の視点:トライトンが生んだデザインの未来
三菱 トライトンがデザイン賞を受賞したことで、ピックアップトラックというカテゴリーの可能性が再認識されたと言えよう。
堅牢さとスタイリッシュさを両立させたその姿は、これからのクルマ作りの指標になるかもしれない。
三菱 トライトン GLS
●全長×全幅×全高:5,320mm×1,865mm×1,795mm
●ホイールベース:3,130mm
●車両重量:2,080kg
●エンジン:直列4気筒DOHC 16バルブ コモンレール式 DI-Dインタークーラー付ターボ
●排気量:2,439cc
●エンジン最高出力:150kW(204PS)/3,500rpm
●エンジン最大トルク:470N・m/1,500-2,750rpm
●トランスミッション:6速スポーツモード AT
●使用燃料:軽油
●タンク容量:75L
●サスペンション:前/ダブルウィッシュボーン 後/リーフスプリング
●ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク 後/リーディングトレーリング式ドラム
車体価格: ¥4,980,800〜
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