温度で性能が変わる次世代タイヤ「シンクロウェザー」とジープ コンパスの実力

「あれ?そう言えばこのタイヤはシンクロウェザーだったな!」
真夏のアスファルトの上を走りながら、ふとそう思った。ぐにゃっとする感覚がなく、ロードノイズも控えめ。そして、しっかり路面をつかんでいる――まるで、サマータイヤのような手応えだ。
太田家のファミリーカーとしても活躍している妻のジープ コンパスには、ダンロップが開発した次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」を装着している。以前、このタイヤで真冬の女神湖を訪れ、氷上ドライブイベントに参加したときにはに驚かされた。
その「冬性能」の高さはもちろん、スタッドレスタイヤと違ってドライ路面での走行フィールがごく自然だったのだ。コーナリングでの不安定感もなく、タイヤのゴムがよれるような感触もなかった。高速域でも安心して走れ、ロードノイズも気にならなかった。
特殊ポリマーが路面状況に応じて自動変化
さて今回は、季節が移り変わり、夏を目前にしてのドライ路面での印象をレポートしたい。路面温度も気温もぐっと上がってきたが、この環境下でもシンクロウェザーの性能に変化はあるだろうか?
シンクロウェザーの秘密は、組み込まれた「温度スイッチ」と「水スイッチ」にある。これは、ゴムの中に特殊なポリマーが仕込まれており、路面状況に応じてタイヤの性質を“自動で”変化させるという、ちょっと未来的なテクノロジーだ。
常温でドライな路面では、これらのスイッチがオフになるよう設計されており、サマータイヤ同等以上の静粛性とライフ性能を確保してくれる。グリップの要となるショルダー剛性も高く、あらゆる状況下でしっかりと接地してくれる安心感があった。
夏に安心できるウィンタータイヤ、それがシンクロウェザーだ

そして時は流れ、いまや完全に真夏。だがこのタイヤは、スタッドレスにありがちな“ぐにゃぐにゃ感”がまったくない。むしろ硬質感があり、しっかりとした踏ん張りを感じる。多少ごつごつとした硬さはあるが、それが逆に、走行安定性の高さとして伝わってくる。
つまりシンクロウェザーは、ただの「何でも屋」ではない。冬に使えるサマータイヤ、あるいは夏に安心できるウィンタータイヤとでも言うべきか。シーズンごとにタイヤを履き替えるのが面倒に感じているユーザーにとっては、実に理にかなった選択肢だ。
僕自身も、オールシーズンタイヤにここまでの完成度を求めていなかっただけに、その実力に正直驚かされている。ファミリーカーとして、日常使いのなかで「何も気にせず、安心して走れる」というのは、高い価値だ。
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