父親も無類のクルマ好きだったのでミニカーが増殖!(書き手:高桑秀典)

2025.05.01

私は1971年生まれなので、まず初めに集め始めたクルマ系のアイテムはご多分に漏れずトミカでした。改めて説明するまでもなく、トミカは1970年にデビューしたので、正確に記すと幼児の私が自分の意思で購入したモノではなく、両親が買ってくれたトミカがどんどん増えていき、それが集まっていってコレクションになったということになります。

ラッキーなことに、まだ30度バンクがあった頃の富士スピードウェイでレースをよく観戦していた父親も無類のクルマ好きだったので、それが幸いし、たくさんのトミカを買ってもらうことができました。

トミカは「日本の子どもたちに、もっと身近な国産車のミニカーで遊んでもらいたい」という熱い想いのもと、日本初の手のひらサイズ国産車ダイキャスト製ミニカーとして発売されました。デビューから55年となった今日でも、小スケールミニカーの定番商品として幅広い層から親しまれており、三世代で楽しめる一大ブランドへと成長しています。

両親のおかげで、建設機械、空港で働くクルマ、乗用車、レーシングカー、スクーターなどなど、さまざまなトミカがいまでも手元に残っています。1970年にリリースされた最初期のトミカも数台残っていましたが、以前、タカラトミーの社員に資料用としてゼロ円で進呈してしまったので、もう我が家にはありません。

小学生になった頃に空前のスーパーカーブームが到来したので、トミカ外国車シリーズ内のスーパーカーを題材としたスタイリッシュなアイテムに加え、永大グリップ、トミカダンディ、サクラ、シンセイ・ミニパワーといったスーパーカー関連のミニカーも買ってもらうようになりました。

ちなみに、インターネットなどが存在しなかった時代に全国的なムーブメントとなったスーパーカーブームは、世の中の熱気を原動力とし、子どもたちの周囲にある「ありとあらゆるモノ」をスーパーカーグッズにするという離れ業をやってのけました。本当に、いい時代だったと思います。

私が低年齢だったこともあり、トミカ、永大グリップ、トミカダンディ、サクラ、シンセイ・ミニパワーなどは両親主導で購入していきましたが、各種スーパーカーグッズをゲットしていくあたりから徐々に自分の意思でミニカーも買い集めるようになり、1980年にリリースされた豆ダッシュ/チョロQは完全に自分主導で買いました。

そして、同時期にラジコンにもハマっていたので、タミヤのリジェJS9マトラ、デューンバギー、マイティフロッグ、京商のミスターウィリーなどを買って、毎日のように友人と走らせていました。それらのラジコンたちは残念ながら行方不明で、発見することができていません。でも捨てていないはずなので、実家のどこかで眠っているのでしょう。