雨に舞う熱きバトル!ロードスターマスターズ第9回大会での総合優勝の舞台裏

2024.01.24

こんにちは、ロードスター愛好者の皆さん、今回は、2023年12月6日に千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されたロードスター・マスターズ第9回大会の不安と興奮に満ちた一日をお伝えします。M60クラス優勝と総合優勝を果たしたこの日、リスキーなウェットな路面に立ち向かった選手たちの「時」を振り返ります。

●予選日:ウェットとドライが斑状
練習走行から雨に見舞われた。予選前に雨は上がったものの、路面は濡れていて一部が乾き始めているという変化に富んだ状態だった。予選後半にはドライ路面になるかなと思っていたが、結果的には最後まで完全にはドライ路面とならず、全車、最終ラップがベストタイムとして計上された。また一般的に走行を続けると乾いた走行ラインができるものだが、なぜかこの日の袖ケ浦は「斑状」に乾いていく状況で、どこを通ればよいのかわかりにくい難しさが潜んでいた。

自分的には「こんな感じかな~」と自己満足して走っていたが、一位の選手に1秒以上も離され、予選結果は総合で2位。もっと果敢に攻めるべきだったと反省だ。

●決勝日:天候が味方して、、、
決勝日、かなりドライの部分が増えたものの、まだ濡れている箇所が斑状に点在する難しい状況。
ひとつ前のポールポジションの選手は1コーナーに対してイン側、僕はアウト側の2番グリッド。スタート方式はジャンプアップが難しいローリングスタート。「抜くのは難しいなあ~」と思いつつ、一コーナーに突入。ところがイン側の路面はまだかなり濡れていたため、ポールポジション車がテールスライド、カウンターステアを当てて立て直すが、アクセルを戻してしまったようでそこでぐっと近づく。2コーナーで追いつきその先のストレートで並走、つぎの4コーナーで前に! トップ奪取だ。

●ウエットとドライの舞台裏
その後も斑路面との格闘は続く。バックミラーを見ると、二位と三位、それ以降で混戦模様が繰り広げられ、後方の選手が二位にジャンプアップするなど、予測不能な展開。
僕が濡れた路面に足をすくわれペースを落とすと、二位が追いついてくるが、僕を抜きあぐんでいると三位の選手が二位に襲い掛かる。そんな僕にとっては理想的な展開となる。
ドライと違って、ペース配分がつかみづらくて僕のタイムが安定せず、斑ウエット路面で急激にスライドしてしまったりして序盤はハラハラしたが、後半はバックミラーで見て、後続車との距離を保ちつつペース配分を決め、後続車と一定の間隔を保ってなんとかトップを守りチェッカーを受けることができた。

●毎回面白い展開らしい
今期のロードスター・マスターズは難しいウェット・コンディションでの戦いが多かったが、スピンやコースアウトもなく選手のレベルが高く、また改めてロードスターの安定度の高さにも感心した。前回同様、今回もウエットからドライ路面への変化が戦略の要素となり、見ていた人も面白いレースだったという感想を言っていた。
次回も新たな興奮が待っていることでしょう。お楽しみに!

 

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