最近のクルマのインテリアデザイン傾向に思うこと

2023.03.04

妻が使っているボルボXC40を乗りかえようかなと思っており、個人的に気になっていたCセグメントハッチバックのDS4に試乗してみた。DS4の乗り心地は柔らかくてそれでいてフラット感があり、快適なドライブを愉しめた。

同じタイミングで試乗したシトロエンC5 Xは、さまざまな操作をモニターで集中管理していたので、インテリアがすっきりしている反面、操作のあれこれが判りづらく難儀したのだが、DS4はそれがさらに顕著だった。

モニターだけではなく、スイッチのマークがシルバー地にホワイトの文字で書かれているのをグッドデザインととらえるか、識別がしにくい、ととらえるのかは、個人によるのだろう。エアコンの吹き出し口もその存在が分からないようにデザインされていて、一貫したインテリアデザインのこだわりがうかがえる。個人的にはそこまでしなくてもと思うのだが…。

先日、我が家をリフォームした。ほとんど妻の意見でキッチンの棚全部に扉 を付けて見た目はすっきりしたが、僕としてはどこに何が置いてあるのか分からなくなってしまい、不便に感じている。

そんな時にテレビを観ていたら、冷蔵庫や水まわりの設備まで完璧に見えなくして収納しているお宅が紹介されていた。まだ我が家の方がマシだと思った。そこがキッチンであることすら隠したいという人がいるなら、エアコンの吹き出し口まで分からなくしているDS4のあり方に納得はできる。

僕はきっと旧タイプで、昔の飛行機の操縦席のように物理的なスイッチがたくさん並んでいるほうがカッコイイと考えている。エアコンの吹き出し口ぐらいは分かるようにしてもいいと思うが……。

DS4のインテリアを見ていたら、いまのクルマは従来の動的なクルマではなくて、移動するリビングという志向になってきたのかな?と考えたりした。

 

〇スペック

DS4 TROCADERO PureTech(ガソリンモデル)

●全長×全幅×全高:4415mm×1830mm×1495mm
●ホイールベース:2680mm
●車両重量:1420kg
●総排気量:1598cc
●エンジン形式:水冷直列3気筒DOHCターボ
●最高出力:96kW/5500rpm
●最大トルク:230N・m/1750rpm
●トランスミッション:8速オートマチック
●サスペンション:前/マクファーソンストラット 後/トーションビーム
●ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク 後/ディスク
●タイヤサイズ:205/55R19
●使用燃料(ガソリン):無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:52L

〇プライス

DS4 TROCADERO PureTech(ガソリンモデル
¥4,130,000~