アバルト695用マフラー開発進行中! 純正レコードモンツァと音質の違いとは?
2025.06.03
アバルト695のマフラー問題
アバルト695の最終モデルには、「レコードモンツァ」と呼ばれるスポーツマフラーが標準装備されている。このマフラーは電磁弁によるバルブ開閉機構を採用しており、音の演出にもこだわった、まさにアバルトらしいアイテムだ。
だがなぜか695最終モデルではマフラー出口形状がそれまでと違い、細いパイプの4本出し。元々のバンパーのクリアランスに収めるためにはパイプ径を細くするしかなかったのだろうが、その形状はちょっと……。テール形状の変更が好みの別れどころかな。
僕としては大径出口ドカーンの方が、アバルトのキャラに合っている気がする、まあ好みの問題だけど。
新たに695のマフラーを開発中
というわけで僕がプロデュースするTEZZOでは、アバルト695用のスポーツマフラーを開発中だ。真っ赤なデモカーも導入され、試作品を装着して走行テストを行う段階までこぎつけた。
あとは車検対応マフラーの認証をもらうため、本番の音量テストに持ち込む段取りだ(これが厳しくて、音量がわずかでも規定値を超えると落ちる。そして1db超えてもテスト費用がパー。これが車検対応マフラーの開発の難しさなんだよね。
レコードモンツァは、500系やツーリズモ系ではオプション扱いとなっていたが、それでも後付けで選ぶオーナーがいるほどの人気を誇っていた。そのサウンドはアイドリングから存在感があり、エンジンに火を入れた瞬間からその大音量に気分が高まる。それこそが レコードモンツァの魅力だ。
ただ一方で、生活環境によっては気を遣うこともあるようで、たとえば集合住宅や住宅街に暮らしていると、アイドリング時の音が大きくて近所迷惑で、怒られてしまうこともあるらしい。
僕の好みは、アイドリング時は音量は抑え気味、でも走り出すとしっかり快音を響かせてくれる、でも爆音ではなく快音を奏でる、そんなマフラーを狙っている。
レコードモンツァとTEZZOスポーツマフラー、どちらを選ぶ?
今、TEZZOで開発しているスポーツマフラーも、そんなキャラを目指している。あくまでアバルトらしさを大切にしながら、静と動のバランスをどう取るか。内部構造は「抜け」をよくするためにストレートタイプにこだわりつつ、でも大音量は抑え、だが音質にはこだわる。そのさじ加減を、実際のテスト走行を通じて詰めている最中だ。
レコードモンツァの音量が好きな人もいれば、もう少し控えめなキャラクターを好む人もいる。どちらもアバルト695を楽しむスタイルのひとつだ。
さて、あなたならどちらを選ぶ?
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