「太田くん、久しぶり!」~筑波サーキットでの再会エピソード〜

2024.09.27

岩城滉一さんとは35年以上のお付き合い

サーキットに行くと、懐かしい人たちに会う(その1)。

先日も筑波サーキットで、35年くらい前から知っている俳優の岩城滉一さんに「太田くん、久しぶり!」と声をかけられた。3年ぶりくらいかな。岩城さんは今でも変わらず元気で、昔の思い出がよみがえってきた。

僕はかつてミニ モークに乗っていて、岩城さんたちのグループもみんなミニ モークに夢中だった。前席をベンチシートに改造したり、幌を外してハードトップにしたり、ハンドルをフォーミュラカーのように外せるようにしたりして独自のカスタマイズをして楽しんでいた。

実は、岩城さんは僕と同じ時期に四輪レースのトップカテゴリーだった全日本F3000レースにも参戦していたこともあった。僕たちには何かと縁がある。この話は、僕がまだ20代だった頃の話だ。

その日、岩城さんはオートバイのレースの練習走行で筑波サーキットに来ていた。

岩城滉一さん:「俺はやっぱり2輪の方が合ってるよ。今でもレースに出てるんだ」

太田:「いまだにサーキットをバイクで走るなんて、すごい! バイク寝かせられるんすよね」

岩城さん:「寝かせるよ。膝も(地面に)擦って走ってるよ」

太田:「すごいなあ、そんなことできるんだ!(笑)」

岩城さん:「寝かせなきゃ、曲がんないんだよね(笑)」

僕の高校時代、岩城さんが所属していたバイクチームでロックバンドだった「クールス」は本当にかっこよかったけど、あいかわらずかっこいい。

こんな73歳っている!?

オレもまだまだこれからだな。

偶然が偶然を呼ぶサーキットの不思議

練習走行などでサーキットに行くと、必ずと言っていいほど昔の知り合いに会う(その2)。あるいは誰かしらに声をかけられる。先日も筑波サーキットで、新しい出会いがあった。

隣のピットにいたロータス エラン26Rのオーナーが、「哲也さん、こんにちは!」と声をかけてきた。知らない人だったので素性を尋ねたら、フェラーリF40を所有しているとのこと。そしてご自宅のガレージ内に、僕が1995年と1996年のル・マン24時間耐久レースでドライブしたフェラーリF40 GTEのミニカーが、大小さまざまなサイズでディスプレイされているとのこと。

 

彼からのお願いは、イタリアから届いたばかりのカーボンヘルメットにサインをしてほしいというものだった。さらにもうひとつのカラーリングされたヘルメットにもサインした。ひとつは実際にかぶり、もうひとつはガレージに飾るそうだ。

僕が現役の頃、お世話になったフェラーリミュージアムの松田芳穂館長とも親しかったようで、F40も彼から譲り受けたらしい。

走行後帰り際に、再び挨拶に来てくれて「哲也さんのサインのおかげで、今日ベストタイムが出ました!」と言ってくれて、僕も嬉しくなった。

こうして友だちが増えるのもサーキットの魅力のひとつだね。

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