【潜入レポ】ノスタルジック2デイズ2025で見つけた「自分史に残る名車たち」

2025.04.11

ヴィンテージ、クラシック、旧車・・・日本中から旧き佳きクルマたちが集合!

パシフィコ横浜で222日~23日に開催された、日本最大規模のクラシックカーモーターショー「ノスタルジック2デイズ2025」に行ってきた。旧車や絶版車をこよなく愛する人々が全国から集まるこのビッグイベント、今年でなんと16回目。スペシャルショップやパーツメーカー、レストア職人などが一堂に会し、旧車好きにはたまらない、まさに“ノスタルジーな沼”空間だ。

最初は完全に取材モードで、ガチで仕事するつもりで乗り込んだ。が~~(いつものことだけど)会場を歩いているうちにテンションがふわっと緩み、気づけばすっかりファン目線。自分が気になるクラシックカーばかりを見て回り、パシャパシャ写真を撮ってる自分がいた。会場では何人かに声をかけられたけど、たぶんレンズ越しにニヤニヤしてたはず。

そこで“あること”に気づいた。

青春時代に憧れたクルマたちから目が離せない

展示されていたいろいろな年代の名車の中で、僕が最も足を止めたのは~~自分が高校生の頃に憧れていたクルマたちだった。たとえば、トヨタ 27レビン。シルエットはフツーのカローラなんだけど、あのビス止めの黒いオーバーフェンダーがただものじゃない雰囲気を醸し出していた。あれはもう、“羊の皮をかぶったやんちゃ坊主”という感じ。

当時、教室で回し読みしてた自動車雑誌『ホリデーオート』にあった名物コーナー「OhMy街道レーサー」。あれ、めちゃくちゃワクワクしなかった? 日産バイオレットマツダ サバンナ三菱ランサーGSRどれも個性的で、格好良いのか悪いのかわからないキャラの深さに目がくぎ付けだ。SNSのアイコンにしたくなるくらいのクセ強め。

ちなみに今回の会場には洋モノもあって、BMW 2002ターボにも足を止めて「この愛らしい丸目のカワイさは何ということだ」と改めて感動。確か市販車として初のターボモデルだったよなジャガー Eタイプを見て「やっぱりコイツはエレガントだな…」としみじみ。ちなみにEタイプは、僕の中では特別な存在だ。

太田哲也にとって特別な存在。それはジャガー Eタイプ

というのも~~、僕がまだ幼稚園の頃、親が共働きで忙しくて、神奈川の親戚の家にひとりで預けられることになった。群馬からだととっても遠く感じて、友達ともお別れだし寂しくて嫌だったけど、「ミニカーを買ってあげる」と言われて、「なら、行く」と(笑)。

高校生だったいとこのお兄ちゃんが、そのミニカーにていねいに色を塗ってくれて…嬉しかったなぁ。Nコロ(ホンダ N360)にも乗せてくれたっけ。人生初のドライビング体験…もちろん助手席だけど。

旧車を見ていると、忘れていた記憶がどんどん蘇ってくる。旧車は“記憶と感動を呼び起こす存在”なんだなあ。

ジャガー Eタイプには値札もあった。えーと、お値段は……2700万円! ふーん、なるほどね。。。

会場を回りながら、そんな昔の感動と再会できるのも、このイベントの魅力。結果的に自分の“琴線に触れるクルマ”ばかりをチェックして、写真を撮って帰ってきただけだったけど~~まあ、こうやって記事にできたので、OK!としよう。

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