ホンダ フリードが「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞! その理由を深掘り
2025.01.02
2024-2025 日本 カー・オブ・ザ・イヤー受賞モデル「ホンダ フリード」
2024-2025年度「日本 カー・オブ・ザ・イヤー」で見事イヤーカーに選ばれたのは、ホンダの小型ミニバン「フリード」。
これを機に、ファミリーカーとして愛されるその魅力を改めて掘り下げてみたい。
なぜフリードが選ばれたのか?受賞理由をチェック
公式に発表された受賞理由には、こんなポイントが挙げられている。
基本5ナンバーサイズのボディに3列シートを配置したコンパクトミニバンであり、日本市場で特に重宝されるファミリーカーとしての完成度が高いこと。さらに、居住性や使い勝手の良さを追求しつつ、動的質感や運転の楽しさにも重点を置いた点が評価された。
特筆すべきは、ガソリンモデルだけでなくホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載していることだろう。この技術は、ホンダが掲げる「M・M(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)」思想を現代に体現している象徴ともいえる。
太田哲也の視点:フリードの魅力と課題
僕自身もこのクルマを見て感じたことがある。スライドドア付きのコンパクトなミニバン、優れた燃費性能、そしてハイブリッド仕様の存在。パッケージングがしっかり考えられている点も含め、「確かにカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるだけの実力はあるな」と思った。
それでも僕がフリードに一位の配点を入れなかったのは、“華”のなさだ。そのデザインやコンセプトには突出した個性が見えにくい。とはいえ、その堅実性こそが多くのユーザーにとって親しみやすさを感じさせる要因なのだろうが。
フリードが示す新しい「日本の家族車」の形
結局のところ、フリードはあえてカー・オブ・ザ・イヤーで「このクルマいいですよ!」と言わなくても、必要な層にすでに届いていると思う。
ファミリーカーとしての「当たり前」を極限まで追求し、利便性を確保、その結果、多くの日本の家庭に選ばれる理由がしっかり詰まっているのだ。
太田哲也の視点:フリードを選んだ日本、そして未来へ
「カー・オブ・ザ・イヤー」というアワードは、世界に向けた発信力を持つ重要なイベント。
フリードがそのタイトルを手にしたことで、日本が誇るファミリーカーの実力が世界にも伝わることを期待したい。
ホンダ フリード e:HEV AIR<FF>
●全長×全幅×全高:4,310mm×1,695mm×1,755mm
●ホイールベース:2,740mm
●車両重量:1,460kg
●エンジン:直列4気筒DOHC
●排気量:1,496cc
●エンジン最高出力:78kW(106PS)/6,000-6,400rpm
●エンジン最大トルク:127N・m/4,500-5,000rpm
●トランスミッション:2モーター内蔵電気式CVT
●電動モーター:交流同期電動機
●電動モーター最高出力:90kW(123PS)/3,500-8,000rpm
●電動モーター最大トルク:253N・m/0-3,000rpm
●駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
●使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
●タンク容量:42L
●サスペンション:前/マクファーソン 後/車軸式
●ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク 後/ディスク
車体価格: ¥2,857,800〜
▽その他のホンダ車の記事もご一緒にどうぞ
・ホンダ・シビック考
・HONDA e と、ホンダF1撤退に思うこと