アルファチャレンジにニューマシンを投入し、いきなり自己ベストを更新!

2025.01.31

ニューマシンでの初サーキット・初走行で自己ベストを記録

2024年シーズンを締めくくるアルファチャレンジの最終戦が2024年12月に、富士スピードウェイを舞台に開催された。今回TEZZOのサポートを受けて走行するのは「Keep On Racingな仲間たち」コーナーにも登場済みの「イソザキさん」改め「磯崎さん」だ。

実は磯崎さん、前回のアルチャレからニューマシンのアバルト595を投入予定だった。それが直前になってアバルト595にトラブルが発生したため繰越でのデビューになったわけである。

磯崎さんは今までアルファロメオ 156やミトでレース参戦しているものの、アバルト595をサーキットでドライブするのは今回が初めてだと言うから、さぞや慎重に走行していると思いきや、アサイチの腕慣らしに練習走行に繰り出した磯崎さんは、いきなり自らのベストラップを更新してしまった。

初走行で思わぬ結果

「ミトは全体的に手を入れたフルチューンと呼んで差し使えない仕上がりでした。そんなミトで走った富士スピードウェイでのベストタイムは2分11秒台。それがアバルト595に乗り換えたら、本戦のタイムアタックではなく、練習走行の段階で2分10秒台まで短縮できたんです」。

そう語る磯崎さんはさらに言葉を続ける。

「まだ慣れていないのでシフトタイミングが測りにくいし、リアがフワフワする感触も気になるし、ステアリングも左右に『ヨイショ、ヨイショ』と気合を入れて回さないと曲がらない。そんな状況での初走行でしたので驚きました」。

一緒にタイムアタッククラスに出走していた太田校長は「イイ感じに走れている」と評価。とても今日が初めてのアバルト595によるサーキット走行とは思えない練習結果だった。

本番1本目はまさかの失速

そしていよいよタイムアタック本番。タイムアタックは2本走行して競う形式であり、磯崎さんも満を持してコースに飛び込む。練習走行のフィーリングを元に、本番1本目はリアのスプリングレートを少し硬めにした効果が出て「曲がりやすくなった」とは磯崎さん。

しかし1コーナーと100Rの後半は難しくなったそうで、おまけに気温が上がったからか最高速度が練習走行より伸びない。データロガーで確認すると、練習走行時は約208km/h出ていた最高速が204km/hまで落ちていた。タイムも2分12秒台と振るわない。2本目の前に太田校長とデータロガーの軌跡を見ながら1本目の走りを振り返る。

「Aコーナーを頑張った分、100Rでタイムロスしているのがわかりました。校長のアドバイスを受け、2本目ではストレートでのシフトチェンジのタイミングを工夫すること、Aコーナーは堅実にクリアし、100Rは攻めて、100Rの後のライン取りをしっかり取ることなどを課題に2本目に挑みたいと思います。」

そして2本目を終えて戻った磯崎さんは「2ペダルにもシフトパッドにもシフトインジケーターにも慣れてきました」と話し、「アバルト595はすごく曲がりやすいです。ストレートのスピードもミトより上ですね」と手応えを掴んだように、ベストラップも再び2分10秒台をマーク。データロガーを確認すると課題だった100Rの走行タイムが速くなっていて、これには太田校長も「データロガーを見て掴んだ課題を確実にクリアしているからタイムにつながった」と賛辞を贈っていた。

「いつもは常に力を入れて走りがちでしたが、今回は敢えて『捨て周』を考えるようになり、タイミングを見計らってタイムアタックできたのも良い結果に繋がったと思います」。

今後はブレーキングを安定させたい、と語る磯崎さん。初めてのアバルト595によるサーキット走行でいきなり自己ベストを更新したので、自分にあったセッティングや595走行の習熟などを掴めばさらなるタイムアップの確率は大きい。今後の磯崎さんとアバルト595の活躍が楽しみだ。

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