太田哲也、ボルボXC40ハイブリッドで能登半島ドライブ(前編)
2021.04.07
●ボルボXC40のハイブリッド車に試乗
金沢でボルボの試乗会があり、 XC40 48V ハイブリッドを満喫してきた。
実はうちのかみさんが一昨年からボルボXC40(ガソリン車)に乗っていて、まもなく車検。そういうこともあり、発売当時はラインナップされていなかったハイブリッドとの違いは何か、という興味もあって参加してきた。
将来は電動車メーカーとして踏み出すと宣言するボルボには、レスポンスと伸びやかなパワーフィールを実現したXC40 48V ハイブリッドと、プラグインハイブリッドシステム搭載のXC40 Rechargeの2種のハイブリッド車がラインナップされている。試乗したのはXC40 Recharge Plug-in hybrid T5 Inscriptionだ。
●断崖絶壁でボルボに対する安心感に救われる
試乗のスタート地点となったのはJR金沢駅に隣接したホテルで、試乗コースは特に決められておらず、「どこに行ってもいいです」ということだった。それでとりあえず能登半島一周を試みた。
まずは半島の北側の輪島に行き朝市を見た。そこから海岸線を南下するルートを選んだ。標高が上がるにつれ、道幅も狭くなる。窓から眼下を覗き見ると、海面から数十mある。ガードレールもないところがあって、ぞくぞくしてくる。歳を重ねると高所恐怖症になるのか。
道が狭くすれ違いはできそうもない。XC40には上方から見た後方の景色が映し出されるのでバックをしやすいが、でもこんな道では、できればバックしたくない。
このXC40 はボルボのSUVの中では一番コンパクトなサイズである。狭い都内でも能登半島においても、クルマは小型車を選ぶべきだと実感する。
●足がすくむゼロの焦点の舞台~ヤセの断崖
次の目的地は、松本清張の長編推理小説『ゼロの焦点』の舞台として知られる「ヤセの断崖」だ。
クルマから降りて、ぞくぞくしながら崖下を覗き込んでみた。日本海から強風が吹き上げてくる。海面からの高さは55mもあるそうだ。
ちなみに「ヤセの断崖」の名称の由来は、先端に立って海面を見下ろすと身も痩せるということらしい。
平日だったせいか誰もいなくてひとりきり。この状況で突然に誰かが現れたりしたら腰が抜けてしまうだろう。小説や映画の場面が浮かんできた。主人公が飛び降りたときの気持ちはどんなだったのだろう。妄想が止まらない。
清張ファンの自分としては感無量という感じだ。
(後編につづく)