最新ジュリアに乗ったら、またジュリアが欲しくなってしまった

先日、アルファロメオ ジュリアの試乗会に行き、最新型に乗ってきた。グレードは46台限定の「クアドリフォリオ エストレマ」で、お値段は1447万円なのだという。
アルファロメオはEV化やSUV路線へ進みつつあるが、ジュリアは生産中止にならず、とりあえず2027年までは継続して造られるらしい。どうやら、もう少しだけFRスポーツセダンの神髄を楽しめそうだ。
今回の試乗会では、新型SUVのジュニアやトナーレにも同時に乗った。アルファロメオが新しい時代へ向かっていることは理解できたし、それぞれに魅力もある。しかし、乗り比べたことで逆に、ジュリアのプラットフォームの完成度の高さとプレミアム感を再確認することになった。
そして困ったことに、「またジュリアを買ってもいいな」と思ってしまったのである。
全体的にプレミアムな仕上がりなのに、ステアリングは相変わらずシャープでクイック。以前はやや硬質だった足まわりも、いくぶんしなやかになっていた。エンジンもわずかにだがパワーアップした。巨大な対向キャリパーや2ピースのブレーキローターも、「これはただのセダンではない」という雰囲気を強く放っている。
スポーツセダンの存在感が際立つ時代

SUV全盛の時代になったが、やはり僕はセダンのほうが格好良いと思っている。
ミニカーにして飾ったとしても、SUVより背の低いスポーツセダンのほうが絵になるし、クルマに乗り込む動作ひとつを取っても、よいしょと腰を持ち上げるようにSUVへ乗るより、シートへスッとお尻を落として座るセダンのほうがスマートに感じる。
街中のショーウインドーへ映った自分の姿を見たときの「おっ、いいじゃないか」という感覚も、僕の場合はセダンのほうが強い。
しかも今は、周囲のクルマがどんどんSUV化している。だからこそ逆に、ジュリアのような低く構えたスポーツセダンの存在感が際立つような気がする。
このプラットフォームはやはり捨てがたい

最高出力520PSを誇るV型6気筒エンジンも、時代の流れから見れば逆行しているかもしれないが、そういうクルマを今でも真面目に作ってくれていることがうれしい。
車高が低く、ドリルドのブレーキローターを装備し、本来ならチューニングパーツメーカーがやりそうなことを純正でやってしまう。そういうアルファロメオの姿勢は、今となってはかなり貴重だと思う。
ここ最近、自分のジュリアに乗る機会が多い。僕のクルマはTEZZO仕様で、車高を落としている一方、足まわりはむしろソフトでしなやか。BMWでいうところのアルピナ的な方向性を狙ったセッティングになっている。
そういう味つけが成立するのも、元々のジョルジョ・プラットフォームの出来が良いからだ。シャシーに素性の良さがあるから、スポーティ方向にも、高級GT方向にも振ることができる。このプラットフォームはやはり捨てがたい。
クアドリフォリオ エストレマは1447万円……

もし新しいジュリアへ買いかえるなら……。クアドリフォリオを狙うのもありだが、2リッターターボでも十分速いので悩ましい。
しかも、クアドリフォリオ エストレマは1447万円である。
ジュリアが発売された当時、白いクアドリフォリオは不人気で、600万円台くらいで買えた記憶がある。それを思い出すと、「えっ?」っと思って、終了である。
モデルサイクルも悩ましい。
現行ジュリアはヘッドライトが変更され、顔つきも変わったことで新しいクルマ感が出ているとは言え、初期型登場からすでに約10年が経過。せっかく新車を買うのであれば、やはり「新しいクルマを買った感」は欲しい。
やはりジュリアは相当に魅力的なクルマだ

そもそも同じ車種を乗り継ぐのはどうなのかと思いつつ、考えてみれば僕はジュリエッタQVもアバルト595/695もアバルト124も、それぞれ乗り換えて2台ずつ乗っている。
だったらジュリアを2台乗り継ぐのも不思議ではないかな。
もし2リッターターボを買った場合、しばらくノーマル状態を味わうべきなのか、それともすぐさまTEZZO仕様へ持っていくべきか。やるとしたらやっぱりマフラーからかな。それとも……。
そんなことまで考え始めている時点で、やはりジュリアは相当に魅力的なクルマなのだと思う。
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