「LOTUS CUP JAPANに今シーズン初参戦!」後編

2021.11.15

ところで20年ぶりのJAF公認レースだが、装具の申請や体調の申告など以前にも増してやることが多い。昔はプロレーサーだったので、そんな雑務はスタッフがやってくれていたからラクだった。でも、いまはアマチュアだから、全部自分でやる。その申請にスマホを使わないといけないような場面もあり、コレがまたひと仕事だ。でも、それも含めてボケ防止につながると思うので、すべてのことを「エンジョイ」する気持ちでするように心がけている。

昔は10周のレースは短いと思ったけど、いまは10周のレースでも後半に疲れきった。抜かれたり、抜いたりを楽しめた反面、もっともっと20周以上走ったような感覚だった。ホント、完走できて良かったと思うよ。

それでも続ける意義は再確認できた。レースに出よう!といった目標があると普段の生活も節制するようになるし、ボケ防止にもつながる。足が悪いからMT車のヒール&トウが苦手なのだが、それを克服するため2速を使うべきコーナーで3速を使うとか、振動でコースが2つに見える場合は、片目をつぶるとか、いろいろ工夫しながら走ってみてうまくできると楽しい。

レースに参戦している意味を改めて考えてみる。モータースポーツは、なにがなんでも勝つというのではなく、エンジョイすることが大事というあり方もある。そんなことを皆んなに伝えたい。そのためにはパドックで他のエントラントに話しかけて親しくなることも大事だ。

勝つことを優先するなら対戦相手が少人数の方が有利だが、レースをエンジョイするならエントラントは大勢いた方が楽しいに決まっている。

こんな僕がいまだにレースに参戦していることで、後に続く選手が増えて、モータースポーツの裾野が拡がったらいいなと思っている。