“ビースポーツ ロードスター・マスターズ” 今シーズン2回目の参戦(後編)

2023.08.21

ドライバーにはそれぞれ自分のドライビングスタイルがある。僕の場合は、ヨーロッパのチームが作ったマシンに乗ることが多かったので、ヨーロッパ人ドライバースタイル、簡単に言えばコーナーリング中でも極力アクセルを踏む、タイヤをスライドさせてドリフトを多用する。しかしこの走り方は、パワーがなくて、足が柔らかくて、タイヤのグリップも低いロードスターに合っていない。というか現代のクルマに合っていないのかも。正しくは、アクセルを微調整して限界ぎりぎりの領域で走るスタイルが良いようだ。わかっちゃいるのだけど、僕は右足に障害があるためアクセル微調整が苦手なこともあって、常にアクセル踏みすぎの傾向がある。

それもあって、今回は丁寧で地味な走り方に徹しようとした。しかし焦ってきたり疲れてくると、自分のドライビングスタイルが出てきてしまう。その改善が今後の課題だと思った。

さてロードスター・マスターズの良いところは、タイムスケジュールがのんびりしており、忙しくないところだ。今回、ドラミの時間が変更となる場内放送を聞き逃し、レストランでお昼ご飯を食べていると、ありがたいことに主催者が呼びに来てくれた。

そもそも僕は準備が遅いため、前回はレーススタート前の記念撮影後の準備に手間取り、決勝スタートの5分前になってもハーネスを装着できていない状態となった。そのため今回は余裕をもってスタートできるように主催者が時間を配慮してくれた。

僕は元来忘れっぽいし支度が遅い。そのことがやがて参加者たちも知ることとなり、最近では他の参加者も配慮してくれているようで、彼ら自身もよるボケぶりを披露してくれるようになってきた。今回、表彰式では高齢であることをテーマにした自虐的なネタも披露された。
たとえば上位入賞者のひとりはもらったトロフィーを見ながら「プレートに刻まれた文字が小さくて(老眼で)読めない…」とか「トロフィをもらって一生の思い出になりました。もう気兼ねなくあっちに行けます」とか言って、みんなが笑う。

今後もさらに表彰式では爆笑の渦で盛り上がることだろう。僕と一緒に走ることを喜んでくれるドライバーも多いので、9月9日に筑波サーキットで開催される第8回も楽しみだ。

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・SUGO”ビースポーツ ロードスター・マスターズ”
・ロードスターNR-Aのパーティーレースでの“タイヤの慣らし方