サーキットに走りに行くのは、サーフィンに行くのとにている

2023.10.10

今回から新たな連載コラム「ロードスター走行日記」を始めます。太田哲也カーライフラボで「~太田哲也の Go Go スポーツカー~」を展開しているので、ご存じの方も多いと思うが、僕はいま、マツダ・ロードスターNR-Aで、だいたい週イチのペースで筑波サーキットを走っている(最新の投稿はコチラ)

●サーキット走行はサーフィンと同じ感覚

ビースポーツ ロードスター・マスターズというレースに出ているので、そのために熱心に練習に励んでるんしょ?と思う人がいるかもしれないが、そういうわけではない。目的はもっと単純だ。それは体と心を若々しく保つために楽しく走ることなのだ。

夏になると、多くのドライバーはサーキットを敬遠する。暑さで好タイムが出にくいからだ。しかし、僕は夏になると余計にサーキットに足を運ぶ。なぜなら、僕にとってのサーキット走行は、二十歳の頃に熱中していたサーフィンと同じく感覚で、ライフスタイルの一環なのだ。

サーフィンは競争ではない。仲間たちと一緒に海に入り、波待ちの間にボードに座って、知らない人とでも会話する。その日に出会ったばかりのサーファーと、帰りに一緒にメシを食べに行くこともあった。友達が増えることも楽しみのひとつだった。

サーキット走行もサーフィンと同様に新たな友達を作る機会でもあるのだ。

●サーキット走行日の過ごし方
筑波サーキットに行く日、現役の時とは全く違う過ごし方をする。朝、渋滞が始まる前に家を出て、最寄りの高速を出るとまずはスタンドに立ち寄り、携行缶にその日の走行分のガソリンを買う。それからファミレスで日経新聞を読みながらモーニングを食べる。それからは仕事だ。ウィークデーにやり残したメールや社内イントラを全員分読み返信する。翌週の会議資料をまとめる。時間がまだあったら、ウィークデーには読む気になれないビジネス書を読む。これからサーキットを走るのだと思うと、なぜか面倒くさい仕事をする気になる。
その後、サーキットに向かい、午後からの走行の準備をする。
このように僕のサーキット通いは、午前中にその週の仕事をやり遂げること、そして午後から、自分の身体や心に何が起きるかを楽しむことがセットだ。現役の時のような「速く走らなければならない」という感覚ではなく、ライフスタイルに組み込まれた活動なのだ。

次回は、サーキットでの楽しみ方についてさらに深く掘り下げてみたいと思う。お楽しみに!(Vol.2に続く)

▽その他のロードスターNRAに関する記事も一緒にどうぞ。
・“ビースポーツ ロードスター・マスターズ” 今シーズン2回目の参戦(前編)
・“ビースポーツ ロードスター・マスターズ” 今シーズン2回目の参戦(後編)