サーキット走行はホルモン注射?

2023.10.16

こんにちは、太田哲也です。前回は、僕の週イチサーキット通いの楽しみ方について話したが、今回は、サーキット走行が僕にとってどのような意味を持つのかについて考えてみたい。

サーキットを走って、良いタイムが出ればもちろん嬉しいけれど、タイムが出なくても楽しんでいる。なぜ出なかったのか。気温、路面温度、湿度、気圧を見て、他の選手のタイムも聞いて、コンディションなりの走りが出来たか。データロガーで毎周・コーナー毎のデータを比較し、どんな走り方がこのコンディションは有効なのかを検証する。

夏場、気温35℃、路面温度60℃の中でエアコンを切って走行するのは確かに大変で、タイム落ちの原因は、タイヤの発熱か自分自身の集中力の低下か、考える。たいていは自分に起因することが多い。だとしたら心肺機能か筋力か。どの部位のトレーニングが必要なのかを考える。腕の筋肉低下ならダンベルで、心肺機能ならエアロバイクで。運動をする動機となることもサーキット通いのメリットだ。

●サーキット走行はホルモン注射?
年齢を重ねると、身体だけでなく、心も老化し、モチベーションが上がりにくくなる。身体がダルかったりすると、「もういいか、歳だし」とナニゴトにも思ってしまい、家にいる時間が長くなりがちだ。しかし、サーキットに行くとアドレナリンが出るので、ヤル気が出てくるような気がする。言うなれば、僕は週イチでアドレナリンと生命機能維持の働きを持つホルモンを身体に注入しているわけだ。

●サーキットに行くと平日でも走っている仲間がいる。一人で走るよりも仲間と一緒に走って、タイムを比べたりすることで楽しさが増す。互いのデーターロガーを交換し一緒に見比べることもある。コーナーをどのように走るかについて話すことが楽しく、新たな発見がある。

●その昔、3年間の長期療養生活を強いられたことがあり、その時体験したことだが、体だけでなく頭も衰えてしまい、新聞が読めなくなってしまった。社説が読めるようになるまで頭のリハビリが必要だった。
このときわかったことは、人間にはある程度のストレスというか負荷がないと退化、老化してしまうということ。日常的に刺激が必要だと知った。

サーキット走行にはこうした要素がある。定期的に続けて行けば、きっと若さをキープすることができる。夏のサーキット走行では暑さとスピードが刺激となり、ここでボケているわけにはいかないと自分が思うことによって若さ(現状)をキープできるはずだ。
加齢によって、手からモノを落とす、テーブルに足をぶつけるといったようなことが起きるようになってきていた。これはいけない。
だがサーキットを走るようになってから、足をぶつけることが減ってきたような気がする。

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