“ビースポーツ ロードスター・マスターズ” 今シーズン2回目の参戦(前編)
2023.08.13
去る6月28日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された「第7回 ビースポーツ ロードスター・マスターズ」に出場してきた。
僕にとっては今シーズン2回目の参戦だ。
ロードスター・マスターズは、一般的なレースとは異なり、クルマ仲間たちと一緒にレースの魅力をより楽しむため、世代別のクラス分けが行われている。40歳から44歳までが「M40クラス」、45歳から49歳までが「M45クラス」といったように、5歳刻みで10クラスに区分けされ、同世代同士での競い合いを楽しむことができる。
僕は自分のマツダ・ロードスターNR-Aを駆って、「M60クラス」に出場する。前回の4月22日、宮城県のスポーツランドSUGOでは、オーバーステア気味のセッティングでコーナーを曲がることに重点を置いた。しかし、このセッティングではタイヤのスライド量が増え、温度が上昇しすぎてタイヤが劣化してしまいがちだと感じた。使用しているブリヂストンのアドレナリンタイヤは、熱によってブロックがすぐに柔らかくなる性質があるようだ。
そのため、その前のコーナーでタイヤをいじめると次のコーナーではすぐにグリップ力が低下してしまうことがおこる。それで今回は、オーバーステア気味のセッティングをやめて臨むことにした。結果的にこれが正解で、予選では総合でも1位となり、決勝でも1位でレースを終えることができた。自分よりも若い参加者たちに勝つことができたので純粋にうれしい。
勝因はいくつかあると思う。
まず予選前の練習走行を早めに切り上げ、タイヤを冷やすようにしたこと。そして予選での最初の周回で良いタイムを出すことに集中したこと。決勝では間違えて燃料タンクにガソリンを半分以上入れてしまって失敗だったが、ポールポジションからのローリングスタートがうまくいき、トップのまま一コーナーをクリア、その後はタイヤを傷めないようにスピードをコントロールし、スライド量を最小限に抑えて、タイヤの熱を上げないようにした。ただどうしてもあせると自分のスライドを多発させるドライビングスタイルが出てきてしまう。後続のドライバーたちに追い付かれ、何度か抜かれそうになったがなんとか逃げ切り、トップを死守して優勝することができた。
予選で上位につけたことが幸運だったと言えるだろう。
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