ロードスター M65クラスに「ステップアップ」!?
2024.05.20
去る4月16日にビースポーツ ロードスター・マスターズが開催された。第10回大会の会場となったのは、茨城県にある筑波サーキットだ。
40代からの大人のモータースポーツとして親しまれる同レースは、年代別のクラス分けを採用する。僕は今季、M60からM65クラスにステップアップ。75歳以上のドライバーを対象とした最高齢のM75クラスは1人、M70クラスは誰もいなくて、M65クラスは僕ひとりとなる。一方、M60クラス以下は参加者が多くなる。M65クラス以上にエントリーするベテランドライバーが増えたらいいな、と思っている。
さて、歳をとると「うっかり」が増えてくるもので、以前も時間厳守のドライバーズミーティングに遅れてしまった話をしたが、今回も、やらかしてしまった。
まず、受付に遅れないように朝早く家を出たのだが、高速を降りて吉野家で朝定食をのんびり食べてセブンイレブンでコーヒー買っていたら、主催者から電話がかかってきた。「太田さん、今日、来ますか?」。「行く行く、すぐ行く」と答えたが、結局15分ぐらい遅くなってしまった。
ドライバーズミーティングに前回遅れてしまったので、絶対に遅れないようにしようと思っていた。今回は同じレースに出るA選手が(見るに見かねてだと思う)気にしてくれて、ドラミが始まる前に呼びに来てくれたので助かった。
予選は一位だったので、本来は決勝レースでコースインするときは一番最初に入るべきなのだ。しかしシートベルトを絞めてヘルメットをかぶった時点で、マウスピースをし忘れたことに気づいた。それで最初からやり直していたら、慌ててしまいなぜかシートベルトが短くなっていて自分で締められない。それでたまたまそばにいた知らない人に手伝ってもらい、シートベルトを締めて出発できたが、コースインは一番最後になってしまった。いやー、慌てたね。後で聞いたら主催者も僕が来ないのでドキドキしたそうだ。
言い訳として、現役のレーシングドライバーだったときは、自分でシートベルトを締めたりすることはなかった。運転だけに集中できた。アマチュアレースでは、自分でやることが多くて戸惑っている。
前日の練習走行後、自動車専門誌『Tipo』の佐藤編集長にサーキットで会ったが、そのときに「太田さん、片づけるのがダントツに遅いですね」と言われてしまった。みんな走行後に片づけてサッと帰っているが、僕は最後までサーキットに残っていたからだ。
アマチュアレースでは、支度や片づけの他にも、ガソリンの給油、空気圧のチェック、ホイールの増し締めなど、本当にやることが多い。
ヘルメットを被ってしまうと手元が見えなくなるのでシートベルトを締められないし、シートベルトを締めてしまうとデータロガーのスイッチを入れられない。筋肉の代わりにしている足のゴム紐を固定し忘れたりすることもある。つまりやることに順番があり、段取りを間違えるとやり直しとなってしまう。
そういえば以前、ボンネットを開けていたことを忘れ、ヘルメットを被って車内に乗り込んでから気づいて、全部やり直しということがよくあった。最近はさすがにそれはやらなくなったので、成長はしているんだろうけど。まだまだ改善の余地がある。
それにしても今振り返ってみると、いかにこれまでのレース人生で周囲の人たちにサポートしてもらってきたのか、ラクさせてもらってきたのかを実感する。感謝感謝。
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