「リアエンジン」アピールがA110モディファイのキモ

2024.01.30

2シータースポーツクーペのアルピーヌ A110を、普段の足として乗っている。A110に関心のある人は多いみたいで、よく「どうですか?」と聞かれる。

「よい意味で実用車なので通勤が快適ですよ」、などとポジティブな答えをしているが、実はたとえばリコールの多さだ。購入以来、何度か受けた。いつもタイミングが悪く、うちのクルマにトラブルが起こって入庫した後になぜかリコールの知らせが来ることが多い。

実際に首都高を走っているときに突如として止まったり、駐車場から出ようと思ったら再始動しなかったり、いろいろなトラブルを経験した。

そういうことが起こると、「もしかしたら今日も走っていて止まるかもしれない」「エンジンがかからないかもしれない」、と思うようになり、乗るのがイヤになり違うクルマで通うようにしていた時期もあった。しかしリコールを数度こなして、トラブルが頻発した夏も過ぎたし、さすがにもう大丈夫だろうと思えてきて、また最近になって乗り出すようになった。

どうしても全くもって新しいクルマなので、新設計の部分や新しいサプライヤーとのやり取り、環境適合の見極めなどで初期トラブルが出てしまいがちだそうだ。

さて、よい意味で実用車であるぶん、スポーツカーとしての華やかさに欠けるかな、とも感じ始めている。それでTEZZO CARSとしてA110をスポーツ&ラグジュアリー仕様の「LXY」で仕上げている。内装のLXY化とともに、「リアにエンジンがある」という最大の魅力を活かすモディファイも進めている。

まずはエンジントレイを取り外し、パワーユニットが外から見えるようにした。広報に問い合わせてみたが、法規的には特に問題はないとのこと。リアにエンジンがあることが明確になり、マツダ・ロードスターと見間違えられることも少なくなった。

ただし、実際にエンジンルームを見えてみると、何の飾り気のないまったくもって実用車のそれなので、とにかく地味。改めてアルファロメオなどのイタリア車ってエンジンルームもデザインされていて、アルファロメオの魅力を再認識した。考え方の違いが歴然だ。

このためA110をいかに華やかにするか、ということを追求して、ブレースバーを赤く塗ったり、新たに新設したりして、エンジンルームの補強と見た目の改善を図ろうとしている。

トレイをはずしても、思ったほど音が大きくはならなかったものの、多少はマフラーが奏でる排気音が運転席に適度に入ってきてくれて気分が良い。さらにエアクリーナーを付けたら吸気音も楽しめるはずだ。エンジンルーム内のスペースに余裕がなく、いまエアクリーナーを取り付ける空間の捻出作業に取り組んでいるところだ。

 

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