ハッサンの水色号/1974年式アルファロメオ GT1600ジュニア/偏愛日記 その14(所員:高桑秀典)

2022.01.13

水色号も参戦取材で出走した『クラシックジャパンラリー2021 門司-神戸』が2021年11月25日~28日までの日程で開催されました。

そのイベント名からも分かるように、走行コースとして設定されたのは、門司~別府~大分~愛媛~道後~瀬戸内しまなみ海道~高知~桂浜~徳島~神戸という壮大なルートで、水色号を含む全43台が、門司港駅をスタート。ゴール地点である神戸ハーバーランドを目指しました。

 

当ラリーは、ヒストリックカーを歴史的に重要な文化遺産として捉え、次世代を担う子どもたちに、見て、触れてもらうことを重要視しています。実際に目の当たりにすることで、子どもたちが完調を維持するために必要な匠の技術に興味を持ち、職人への尊敬心を育む機会となることを期待しており、今回も2日目に大分県にある杵築市立山香小学校を全車で訪問。車両の美しさやエンジン音を肌で感じてもらいました。


 
そして、小学校訪問と並んで印象的だったのは戦前車が11台も走ったことで、そのうちの6台がブガッティという凄いラインナップでした。T35A:2台、T35B:1台、T37A:1台、T37:2台という内訳です。

1925年式のブガッティT35Aから1973年式のポルシェ911Tまでの多様なヒストリックカーが九州から四国に移動し、本州に入るというダイナミックなルートを走り、子どもたちやギャラリーにその魅力や丈夫さを伝えた『クラシックジャパンラリー2021 門司-神戸』は、知的なモータースポーツであると同時に、後世に自動車文化の一端を伝承する気高きイベントだといえます。

 

線踏みと呼ばれることもあるPC競技では、決められた区間を決められた時間で、どれだけ正確に走行できるのかを競っています。主催者が1000分の1秒単位で計測しており、誤差0秒で1000点、誤差0.01秒で980点が与えられ、誤差1.01秒以上だと0点となります。

チェックポイント認証による公道走行と1000分の1秒単位で計測するPC競技で順位をつけているヒストリックカーラリーは、いかに正確にクルマを操れるか、ということを競っています。常に冷静さが求められる点が魅力です。

今回のスタンプポイントは、初日が日産自動車九州工場、宇佐市院内支所、いでゆ坂。2日目が大分農業文化公園、杵築市立山香小学校、佐田岬はなはな、エミフルMASAKI、3日目が瀬戸田サンセットビーチ、大山祇神社、今治城、道の駅 木の香、最終日が桂浜、高知市役所、River Station West-West、脇町うだつの町並みでした。

門司までのフェリーが大阪からなので、そこまで自走で行き、帰りもゴール地点の神戸から“チーム・ジウジアーロ”のパンダと共に自走だったので、一気に2300kmほど走りましたが、水色号は終始快調でした。いい思い出になりました。