ハッサンの水色号/1974年式アルファロメオ GT1600ジュニア/偏愛日記 その32(ライター:高桑秀典)

2024.03.08

そのボディカラーから水色号と呼んでいる1974年式のアルファロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用してきましたが、先日、ふとした瞬間に「1974年式ってことは今年で生産されてから50年じゃん!」ということに気づいてしまいました。

ずっと、水色号を買ってから何年経った、ということは頭の中で計算してきましたが、イタリアにあるアルファロメオのアレーゼ工場をラインオフしてから何年経ったということはあまり意識していませんでした。

50年前に生産されたクルマと聞くと、さぞかし苦労するシーンがいっぱいあるだろう、と思うかもしれませんが、それは半分誤解で、半分正解だといえます。

誤解だといえることから記すと、我が水色号は3000km毎のエンジンオイル交換時に車両の各部を総点検してもらい、リセットする必要があればその都度作業してもらっているので驚くほど完調です。

街乗りのトロトロ走行はもちろん、高速巡行も非常に得意なので、大阪まで6時間、岡山であっても7時間ちょっとで行くことができます(北海道、九州、四国も走りましたが、自走では岡山が一番遠くまで行った場所)。

正解だといえるのは、冬季にがっつり暖機運転をする必要があることで、エンジンが温まるのを待っている間に足グルマのフィアット500ツインエアで用事を済ませられるケースが多々あったりします。

そして、エアコンが無いので車内がとにかく寒く、しかも排気ガスが車内にこもることを防ぐためにガラス窓を真冬も少しだけ開けて走行しているので、室内にいるときよりもクルマに乗るときのほうが着込む必要があったりもします。

何かと大変ですが、それでも26年間にわたって愛用してこれたのは走って楽しいからで、これからも唯一無二の相棒として、水色号を全国各地で走らせていきます。