ハッサンの水色号/1974年式アルファロメオ GT1600ジュニア/偏愛日記 その28(ライター:高桑秀典)

2023.11.21

既報のとおり、今年も水色号をフェリーで九州まで運び、来たる2023年11月25日~28日までの4日間にわたって開催される「Classic Japan Rally 2023 SEVEN STARS in KYUSHU」の参戦取材をすることになりました。

まず24日に大阪まで自走で走り、そこでフェリーに水色号を載せ、門司港で降ろし、福岡市/北九州市/苅田町/雲仙市/島原市/熊本市/別府市/杵築市/豊後高田市/宇佐市/下関市/長門市および周辺地域を走ってきます。

帰路は29日に門司港から大阪までフェリーで移動し、本州上陸後は東京まで自走で戻ってきます。トータルで2200kmぐらい走破することになりそうです。

たくさん走るので、いつものように事前の整備を懇意にしているファクトリー(水色号を1998年に購入したスペシャルショップ)にお願いしたのですが、前回のラリー参戦時にオイルパンを盛大にヒットし、それを修理してもらう際に他のパートもいろいろ直してもらったので、今回は大規模な作業は必要なく、タコメーターケーブルの交換などが主なメニューとなりました。

クラシックカーが走るこの手のラリーは、走行スピードを競っているのではありません。2名1チームで、助手席に座ったコ・ドライバーがルートマップ(主催者が製作)を見て、そこに記された道を正確に走ってドライバーと一緒に指定された地点を巡っています。

ルート上には、スタンプポイントと決められた区間を決められた秒数で走り、主催者が設定したタイムと比較してどれだけ誤差が少ないか?を競うPC競技(Prove Cronometrate:イタリア語でタイムトライアルの意)が用意されています。イベントによっては主催者が指定した時刻に計測ラインを前輪で踏みながら通過し、その誤差を競うCO競技もあり、それらで獲得した得点によって順位を確定しています。

昨年の九州ではポルシェのタイカンが先導車で、最後尾の水色号との奇跡のツーショット写真を撮ることができて面白かったので、今回も人やクルマや景色との新しい出会いを楽しみながら、参戦取材を全うしてきたいと思っています。気をつけて走ってきます。