「ツルシで乗りたくない理由は」~自分の欲望と羨望と本音が楽しめるオートサロン、来年は1月12~14日に開催-Vol.2~

2023.12.17

ところで、僕は自分の愛車に関しては、自動車メーカーが造った完成車をつるしのまま乗るのは好きではない。だから、いつもクルマを買うたびに必ずどこかしらカスタムする。もちろん、つるしのクルマを買う際に自分の使用目的や価値観、趣味嗜好に合致した車種を選んではいるが、どうしても完成車は万人向けなので、自分の趣味嗜好とドンピシャとはならないからだ。

マフラーやエアクリーナーなどを交換したりして、機能性向上とともに吸排気音のチューニングを行って、自分好みのクルマにしていく過程が楽しい。

それは、自分にぴったり合ったオーダースーツやシャツをあしらえるのに似ている。つるしで買った洋服も、たいていは行きつけの「お直し屋」さんで「チューニング」してもらうんだ。見た目の向上はもちろんだが、着心地がよくなるからだ。

そうした機能面からの目的に限らず、クルマとの立ち位置としてもつるしでは乗りたくない。たとえば最近のフェラーリのオーナーは、愛車をカスタムしたり、チューンしたりする人が少なくなった。フェラーリ社としても変に手を入れてほしくないと思っているのだろう。けれども僕としては、どんなに素晴らしいとしても、いやむしろ素晴らしいほど、クルマを上に見て崇めているような気がしてしまう

もちろん、僕もそのクルマに共感して購入するわけだが、立ち位置としてアイドルやタレントにファンが憧れるように自動車メーカーが上位、ユーザーである自分が下位の位置づけになるような気がして、それは楽しくない。クルマをカスタムすると、その関係性が50:50に近づいていくように思えている。

Vol.3につづく

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