ミッドシップのコルベットって、どうなの?(第3回)

2022.01.24

◆公道で扱いやすい!

公道を走ってみると、思いのほか乗り心地がよく、足もガチガチではなかった。それもミッドシップの素性の良さだといえるだろう。

というのは、たとえばFFレイアウトのクルマだとリアサスペンションをかためないとサーキット走行では曲がらない。でもそれだと乗り心地が極端に悪くなる。ミッドシップは前後バランスがよいので、さほど足をかためなくても操縦安定性を高めやすい。コルベットも、そういう意味で、乗り心地のよさと優れた操縦安定性がバランスされていた。もちろんサーキットでの速さを極めるにはもっと固くする必要があるだろうが、元々のバランスがいいので、公道では快適で、サーキット走行もそこそこのバランスがとりやすいのだ。

◆通勤に使いたい

いまアルピーヌA110を通勤の足に使っている。いい意味でアルピーヌは乗用車的だ。コルベットも、この乗り味と快適性だったら通勤に使えるなと思う。公道で快適だった。

欲しいなと思って、価格を調べてみたら、税込車両本体価格が1250万円~だ。2000万円ぐらいするのかと思ったが、意外なほど安かった。GMの量産パーツを流用することで実現したプライスなのだという。

もはやフェラーリやランボルギーニは、地道に働いて買えるような価格ではなくなった。コルベットも安くはないが、アメリカ人の感覚として、頑張ったら買えるというイメージなのだそうだ。

クルマ好きに夢を与えるという意味において、いい話だと思う。さすがアメリカンドリーム。