最後に、アルファロメオの前でみんなで記念撮影。講演後には、KEEP ON RACINGのウェブサイトやアンケートにたくさんのメッセージが寄せられました。
「きょう講演を聞いて、すごい力をもらった。自分の弱さを認められることは、ある意味強さだと思う。生きていることはつらいことだけど、私は生きていきたいと思う。太田さんの話が聞けてよかったです」 「KEEP ON RACING、いまの自分にピッタリの言葉でした。いままで挑戦とはただ向かうだけだと思っていましたが、太田さんの話を聞いて今の自分をもっとよくできる気がしました」
NPO法人化されたKEEP ON RACING。これからも、とくに若い世代に向けて「行動すれば先が開けてくる」というメッセージを伝えていくために、精力的に活動を行っていきます。(文/広報・隠岐麻里奈)
「やっぱり上に立つ人間は、自らチャレンジする姿勢をみせることだと思います。壁にぶつかっても常にチャレンジしている人間の周りには人が集まってくるし、嘆いてばかりいては人が離れていくということを僕は実感しています。また、最終的な人生の大きな喜びは人のためになにかをすること、そしてコミュニケーションが広がることだと思うんです。このKEEP ON RACINGの活動がNPO法人として認定されました。“できないことなんてありえない”と思うし、僕はいま、この活動を通して社会をよりよい形にかえていくこともできるんじゃないかと面白みを感じています」
−文章を書くこと、KEEP ON RACINGという活動で表現していきたいことは? 太田「僕が療養生活を送っているとき、生き方について論じている本は、ほとんど役に立たなかった。書くことやライフワークとして取り組んでいるKEEP ON RACINGで表現していきたいことは、生きることは辛いけれど、それだけじゃない。すべての人にドラマがあって喜びがある。自分のためだけに生きていくだけじゃなく、若い世代や子どもたちにこのメッセージを伝えていくことがKEEP ON RACINGの使命だと思っています」
講演後には、サイン会と握手会を実施し、会場の外で関係者のフェラーリとアルファロメオを前に記念撮影会を行いました。フェラーリのエンジン音には大きな歓声が沸きあがり、参加者の皆さんに活き活きとした表情が浮かびました。KEEP ON RACINGスタッフ一同も活動する意義を改めて実感し、「私たちも頑張っていこう!」と思えた1日となりました。