このページでは2005年アルファチャレンジでのTEAM KEEP ON RACINGの活躍をレポートしてゆきます。

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■アルファチャレンジ東北シリーズ第1戦  (2005.5.21)

■アルファチャレンジ第2戦 フォトレポート  (2005.6.25)
アルファチャレンジ茂木 参戦インサイドストーリー




アルファチャレンジ OTA―VERSION 番外編

アルファチャレンジ東北シリーズ第2戦 仙台 

参戦インサイドストーリー



* * *



今シーズン初戦茂木を1,2フィニッシュで飾った
TEAM KEEP ON RACING。
第2戦となる8月13日仙台ハイランドでのレースに向けて、
メカニック並木の手により着々と進化を遂げるアルファGT。

今回待望の「OTA VERSION」パーツ第2弾、
鍛造マグネシュームホイールが株式会社ニーズの手により完成、
仙台に持ち込まれた。
ブランド名「TEZZO」と名付けられたこのホイール、
従来のアルミに比べ大幅に軽量化されている。

前回の勝利に大きく貢献した株式会社テクノウェルの
マフラーと共に、近日中に市販される予定だ。

そしてもう一つ、レースカーには欠かせない株式会社カーツ製
LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が、
今回装着された。
これでフロントグリップを上げるチューニングが可能になる。

茂木で問題となったブレーキに関しては、
徹底的にオーバーホールが施された。
フロント、リヤ共に冷却のためのダクトが追加され、
茂木以上の暑さが予想される今回のレースに備えられる。

帰省ラッシュを避けるため、スタッフ全員前日には現地入りし、
万全の態勢でレース当日を迎える予定だった。
しかし、夕刻東京を出た我々を待っていたのは、
悪天候による東北道の通行止め。
結局仙台に着いたのは、深夜0時を回った頃だった・・・

明けてレース当日。
パドックには KEEP ON RACING のステッカーを貼った
3台のマシンが並んでいる。

今回アルファGT、156GTAワゴンに加え、Tipo編集部の
佐藤さんが TEAM KEEP ON RACING より145カップに
参戦することとなった。

応援のため駆けつけてくれたクラブメンバーの手も借りて、
新たに加わったスポンサー(KGM SPORTS)のステッカーを貼る。

太田、江刺家、佐藤の3選手とメカニックが集まって
ミーティング開始。
今日は練習走行の時間も充分あるので、アルファGTに関しては
セッティングを変更しながら煮詰めていくことが確認された。

練習走行開始の合図と共に、ゼッケン25番太田を先頭にコースインする3台。
ところが2周ほどゆっくり走ったところで、太田がピットイン。
同時にコースオフィシャルが駆け寄って来る。

「ゼッケン25番、走行中右側タイヤ付近から白煙が出ていました!」

すかさず並木が右後輪に飛びつく。
またブレーキか・・・
前回茂木でのトラブルが頭に浮かぶ。

しかし点検の結果、異常はない。
ホイールを増し締めして再びコースに戻る太田。

が、またピットイン。

「ストレートでふらつく。」

リヤは先ほどチェックしたので、フロントを点検する並木。

「グリスが・・・」

左フロントを探った並木の手には、真っ黒なグリスが・・・

直ちにタイヤを外して確認する。
ブレーキキャリパーは飛び散ったグリスで汚れている。

「ドライブシャフトのブーツが切れたのか?」

車を降りて確認する太田。
その間にも並木はフェンダーに潜り込み、
トラブル箇所を必死に探す。

刻一刻と過ぎて行く時間・・・

順調に周回を重ねる156GTAワゴン、145と対照的に
ピットに留まったままのアルファGT。
原因究明のため、再びパドックに戻される。

太田、並木、監督代行の袖山を交えてディスカッションが
交わされる。
ストレートでのふらつき・・・
今回装着したLSDか、あるいは駆動系か。
ピットからパドックへの低速での移動は問題なかった。

「よし、確認してみよう。
 車の両側に一人ずつ立って、フロントタイヤを見ていて。
 ちゃんと駆動力がかかっていれば、空転するはずだから。」

袖山の指示に、並木、金子が両側からフロントタイヤ
の動きを注視する。

「いくよ!」

エンジン音の高まりと共に、激しく空転する右フロントタイヤ。
しかし左はまったく空転しない。
という事は、左フロントタイヤには駆動力がかかっていないのか?

もう一度確認するため、片側ずつジャッキアップして、
サイドブレーキを引いたままクラッチを繋ぐ。
まず右フロントタイヤを上げてエンジンスタート。
そしてクラッチを繋ぐ。
回りだす右フロントタイヤ。
ところが車は前に進もうとしない。
左フロントタイヤは接地しているのに・・・

そして今度は左フロントタイヤを上げる。
徐々にクラッチを繋ぐと・・・

「ガクン・・・」

前に進もうとし、エンスト。

「やっぱり、左フロントが駆動していないよ。
 ドライブシャフトが壊れたのかな・・・」

ほぼ原因箇所を特定出来たが、はたして修理は可能なのか。
近隣のショップ数店に連絡して在庫の有無を確認するが、
無情にも見つからない。

ここで残念ながらリタイヤか・・・

太田がピットに全スタッフを集める。

「残念ながら、アルファGTに関してはここでリタイヤせざるを得ない。
 非常に残念だけど、レースだからこういう事もある。
 ただ、この車の弱点がわかって来たので、次回にこの経験は
 必ずいかそう!
 俺は26番江刺家車と29番佐藤車の監督をするから、
 みんな全力でこの2台をサポートしてくれ!!」

うつむき加減だったスタッフが、太田の言葉に大きく肯き返す。
まだ今日のレースは始まったばかりだ。
残り2台で最善の結果を出そう!

ドライバー2人も太田の言葉に後押しされるように、予選を激走。
江刺家選手がMR300クラストップ、総合2位。
佐藤選手が初めてのコース、マシンながら145カップ3位を獲得。
一気にレースに向けてボルテージが上がる。

ピット裏では、クラブメンバー募集のパンフレットも配られ、
多くの人が足を止める。

いよいよ決勝。
まずは江刺家選手の出走する「アルファチャレンジカップ」
太田から江刺家選手に入念なアドバイスがおくられる。
26番156GTAワゴンの足元を「TEZZO」のマグネシュームホイールが
引き締める。

そしてスタート!
セレスピードのため一瞬出遅れるも、すぐに総合2位のポジションを
キープ。
そのまま安定した走りで、前戦のクラス2位を上回るクラストップで
ゴール!!
太田不在のレースとは言え、最高の結果を出した江刺家選手。
ゴール後太田とガッチリ握手!
最高の笑顔を見せてくれた。

今日のラストを飾るのは「アルファ145カップ」
ポールポジションは元グランプリライダーの伊藤真一選手。
レース前、一泡吹かせたいと語っていた佐藤選手。
はたしてどんなレースを見せてくれるのか・・・

シルバーの伊藤選手145を先頭に、各車グリッドに整列。
シグナルが変わり、スタート!!

抜群のスタートを切った佐藤選手。
1コーナーでトップ伊藤選手のインに飛び込む!
湧き上がる歓声!
トップだ!!

1周目のストレート、伊藤選手以下を従えトップを走る佐藤選手。
しかし今年の鈴鹿8時間耐久でもポールポジションを獲った
伊藤選手。
プロの走りで再びトップを奪い返す。

145同士、各所で熱いバトルを繰り広げながらレースは終了。
佐藤選手も3位でゴール!
見事表彰台の一角をゲットした。

表彰式では太田がプレゼンテーターを努め、今回初登場の
KEEP ON RACING レースクイーンも華を添えた。

表彰式も終え恒例の記念撮影。
3台のアルファを囲み写真に収まるスタッフ、クラブメンバーの
顔には、気持を切り替えて戦えたことへの満足感があふれていた。
並木の顔にも、やっと笑顔が浮かぶ。

次戦は9月10日の関東シリーズ第3戦 富士スピードウェイ。

あれから7年。
生まれ変わった富士スピードウェイで、太田とアルファGTが
どんな戦いを見せてくれるのか。
TEAM KEEP ON RACING の戦いは続く・・・


 













































































































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Written & Photo
金子洋一 44歳 妻ひとり子供3人
レース観戦歴 32年


フォトノスタルジア代表

http://www.fotonoss.com






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