NEXCO・中日本高速道路(株)東京支社清水工事事務所管内安全協議会にて太田哲也が「安全大会」にて特別講演をしました。
日時:4月7日
場所:清水テルサ
テーマ:「KEEP ON RACING〜生きる喜びとチャレンジ精神」
副題:「安全に対する意識」
参加者:約500人
主催:NEXCO・中日本高速道路(株)東京支社清水工事事務所管内安全協議会

第二東名施行に携わる工事業者約500人に対して、「安全大会」のなかで特別講演が行われました。講演で、太田さんは事前に第二東名と中央横断自動車道の工事現場を見学に行った際の感想から話を始めました。
太田「レーシングドライバーということで、よく人から『危なくないですか?』『怖くないですか?』と聞かれます。でも、今日地上100mで作業している皆さんを見て僕も『危なくないですか?』と思いました。そして、なぜ僕がこの安全大会に呼ばれたのか理由が分かった気がしました」
という言葉で太田さんの講演が始まりました。
レーサーは危険と隣り合わせ。だからこそ生き延びていく安全に対する配慮が不可欠。ということを16年間続けてきて、そういう意味では「安全」を意識づける講演は、まさに太田さんにぴったりのテーマなのだと改めて思いました。担当の森さんも、そうした理由から太田さんに頼んだそうです。何か事故があれば工事は止まってしまいます。すると工期が延びてしまいます。安全が何よりも大事であり、そのためには各自の安全に対する意識・モチベーションを持続させることが重要なのですね。
太田さんはあの事故からの復帰、そしてその後の社会復帰までの過程をしゃべった後、どうしたら自分の中に安全意識が高められるかということについて、レーシングドライバーを例えにして語りました。例えば、レース前30分前は、レース以外のことは決してしゃべらず集中する。仕事中(サーキットでのドライブ中)はあまり感情を高ぶらせないでロボットのような気持ちになる。あるいはレース前日だけは奥さんとけんかをしない約束、なんていうエピソードもありました。また、身につけるレーシングウエアやアンダーウエアが耐火性であることから、そうしたモノを身をつけることで自分の仕事が危ないということを意識させる。そして何よりも、常に最悪を考えることが大切だと話していました。
最後に「なかなか皆さんの仕事は直接、『ありがとう』と言われる機会がないかもしれません。でも、今日、僕が感じたことは、この高速道路ができることで、たとえば単身赴任の人が家族に会う機会が増えたり、あるいは清水港で獲れた新鮮な魚が山梨の家族の食卓に並んで、家族に笑顔が増えたりするでしょう。みなさんは、そうやって大勢の人に笑顔を増やせるような仕事をやっているということに、ぜひプライドを持って安全に配慮してください」と話すと拍手が起こりました。そして、前列に座っていたNEXCO中日本の役員の方々が深々と頭を下げられていたのが印象的でした。
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